
TCDのテーマでサイト作ろうかな?
SWELLでサイトを作ろうかな?
どっちがいいの?
そんな疑問に答えます。
僕はSWELLとTCDのNANO、HAKU、GENSENなどのテーマ等を使った経験があります。SWELLとTCDテーマは使い勝手、ライセンスがものすごく違います。
正直使ってみないことには、自分の用途にあったのを選ぶのは不可能なんじゃないかと思います。
そうは言っても、両方のテーマを買うのはお金のムダですよね?
「買ったけど、やりたいことが実現できなかった」
「お金をムダにした」
テーマ選びに失敗しないよう、使い勝手部分をメインにSWELLとTCDテーマの違いを解説します。
SWELLとTCDの概要
まずはSWELLとTCDの概要についてです。
WordPressテーマ「SWELL」とは?

SWELLの基本情報 | |
---|---|
テーマ販売事業者 | 株式会社LOOS |
テーマの価格 | ¥17,600(税込み価格) |
ライセンス | 複数サイトで利用可能 |
サポート | あり |
公式サイト | https://swell-theme.com/ |
公式 SWELLをダウンロード
WordPressテーマ「TCD」とは?
TCDの基本情報 | |
---|---|
テーマ販売事業者 | 株式会社デザインプラス |
販売テーマ | HORIZON、CODE、FALCON、SOLARIS、TENJIKU、DROP、MASSIVE、CURE、Muum、meets、HAKU、FAKE、FORCE、EVERY、MIKADO、NOEL、TOKI、NANO、FAMOUS、DIVA、KADAN、GENSEN、VOGUE等 |
ライセンス | |
公式サイト | https://tcd-theme.com/ |
迷うことなくSWELL
同じWordPressテーマなんですが、SWELLとTCDはライセンスと使い勝手に大きな違いがあります。
詳しい解説は後々するとして、自分の会社HPを自作したい人、Web制作系の仕事でクライアントのサイトを作る僕のような人にはSWELLをおすすめします。
TCDのデモサイトを見て、「かっこいいい」「まったく同じデザインのサイトを作りたい」
こういう人はTCDでも構いませんが、オリジナリティーを出すにはPHPのテンプレートなどを編集するスキルが必要になるケースがあります。
SWELLはブロックエディター上での操作なので、ほとんどコードを書く必要がありません。独自のフックも数多く用意されているので、テンプレートファイルを直接編集しなくても済むことがあり運用面でもかかなり楽です。
以下はSWELLで作成したサンプルです。SWELLの公式サイトにはあまりコーポレート系のデモサイトはありませんが、オシャレな企業サイトを作ることが可能です。
公式 SWELLをダウンロード
【比較】SWELLとTCDテーマのカスタマイザーの使い勝手

WordPressのレイアウトは一般的に「カスタマイザー」と呼ばれる設定画面から行います。サイト全体の色合いや、ヘッダーに表示するロゴ、全体のレイアウトなどをカスタマイザーで設定するとプレビュー画面に反映されるという作りになっています。
このレイアウト周りの設定方法は、SWELLとTCDに大きな違いがあります。
TCDは独自のテーマオプション
TCDのレイアウト設定は、独自の「TCDテーマオプション」という管理機能から行います。

WordPress標準のカスタマイザーとは違うので、他のWordPressテーマ経験のある人ほどビックリするかもしれません。
見ての通り、設定が正しく反映されたかを表示するプレビューがありません。
プレビューが表示されないので、用語を理解できないと設定に戸惑います。
負のループ
- なんとなく設定してみる
- ページに移動して設定を確認する
- 反映されていない?
- 管理画面に戻る
- 設定し直す
マニュアルをじっくり読んで用語を理解している人なら大丈夫でしょうが、直感的に設定を行うタイプの人はちょっとイライラするかもしれません。
SWELLはカスタマイザー上にプレビューが表示される
SWELLのレイアウト設定は、カスタマイザー上から行う仕様です。
設定はプレビューに反映されます。パソコンでの表示だけでなく、タブレットやスマホでの表示形式も確認できる作りになっています。
レイアウトまわりの設定は、プレビューを見ながら操作できるSWELLの方が、かなり楽です。
【比較】SWELLとTCDのエディターの違い

ページを編集するエディターの違いについてです。
SWELLはWordPress標準のブロックエディター対応
ブロックエディター | クラシックエディター |
---|---|
対応 | 対応 |
SWELLはWordPress標準のブロックエディター「グーテンベルグ」に対応しています。
Classic Editorプラグインをインストールして、旧式のクラシックエディター環境にすることも可能です。
SWELLはブロックエディター上で利用できるオリジナルの装飾機能が追加されています。
TCDはテーマごとに異なる
ブロックエディター | クラシックエディター |
---|---|
テーマによる | 対応 |
TCDのエディターはテーマごとにブロックエディターの対応状況が異なります。
テーマ購入前に公式サイトを見ても、正直ブロックエディターの対応状況が分からないと感じていました。
TCDは部分的に対応しているテーマもあれば、旧式のクラシックエディターでないとオリジナルの装飾がブロックとして登録されていないものがあります。
例えば「吹き出し」。
HAKU、GENSENだとクラシックエディターではツールバーから選択できます。
ブロックエディターにはオリジナルブロックとして実装されていません。
ちなみに、クラシックエディター環境で吹き出しを使うとショートコード形式で表示されます。
SWELLのブロックエディターはしっかりプレビューされるので、比較するとちょっと使いにくいと感じる点です。
ショートコードはうっかり文字を削除すると正しく表示されなくなるので、ページを編集するさいに取り扱いに神経を使います。
テーマによってはカスタム投稿が独自のエディターになっているものもある。
エディターのまとめ
SWELLはブロックエディター対応。クラッシクエディターも対応。TCDはテーマによるが、クラシックエディターでの運用を想定したほうが良い。もしクライアントにサイト制作を頼まれている場合は、使いたいテーマのエディターの仕様をチェックが必須。
【比較】TCDとSWELLライセンスの違い

TCDテーマとSWELLのライセンスには大きな違いがあります。
特にWeb制作を仕事にしている人は、必ずチェックして欲しいポイントです。
【使いまわしOK】SWELLは複数サイトに使えるライセンス
自分のサイト | クライアントのサイト |
---|---|
使いまわしできる | 使いまわしできる |
SWELLは1つテーマを買うと、複数サイトで利用できるライセンスシステムです。
いわゆる使い回し可能なテーマです。
自分の会社のHP、ブログ、クライアントのサイトなどを自由に作成できます。
次に説明するTCDの特別ライセンスのような追加料金はありませんので、Web制作業者がクライアントのサイトを作る場合に追加ライセンスを購入する必要はありません。

SWELLのライセンスの詳細は次の記事で紹介しています。

TCDは3万円の特別ライセンスが必要な場合ある
自分のサイト | クライアントのサイト |
---|---|
使いまわしできる | 使いまわしできない |
TCDのライセンスはSWELLとは異なります。
自分のサイトであれば複数のサイトで使いまわししても構いません。知り合いのサイトや、仕事でクライントのサイトを作る場合は、特別ライセンス契約がテーマとは別に必要になります。
特別ライセンスの概要
価格 | 30,000円 |
期限 | ライセンス発行から3年間 |
備考 | 各テーマごとの契約 |
Web制作事業者が営業用にTCDテーマを使ってデモサイトを作るといった場合でも、特別ライセンスの取得が必須。
「自社用にだけ使うから特別ライセンスは関係ない!」って思う人もいるかもしれません。
ですが、自作困難なカスタマイズ外注する場合を想像してみてください。
SWELLなどのGPLライセンステーマには制限がありません。誰でにも依頼できます。TCDテーマの場合は、カスタマイズを依頼したいテーマの特別ライセンスを持っている事業者にしか依頼できません。
自分で全て対応できるスキルのある人なら問題ありません。
もし、WordPressの利用経験がなく外注の可能性があるなら、外注先を見つけるのに時間がかかることを想定したほうが良いでしょう。

TCDのライセンスの詳細は次の記事で紹介しています。

【比較】SWELLとTCDのサポートの違い

サイトの設定方法や運営時のトラブルを相談するサポート。WordPressはアップデート頻度が高いので、初心者に限らずサポートを利用する機会は少なくありません。
SWELLとTCDのサポートの違いを解説します。
SWELLのサポートは公開型
サポート | |
---|---|
サポート形式 | SWELLサポートフォーラム |
SWELLのサポートは公開型のフォーラムです。
質問を投稿すると、テーマ開発者さん他、有志の方がコメント形式で返答してくれます。
フォーラム型のサポートはIT系のプロダクトだとわりと普通ですが、あまりITに馴染みのない人だと「相談ごとが他の人にバレてしまう」という心配を持つかもしれません。
この形式には「自分と同じ質問をした人がいないかをチェックできる」というメリットがあります。過去に同じ質問が投稿されていれば、解答内容を読むことができるので、わざわざ質問を投稿する必要がありません。
フォーラムはユーザー登録制ですが、閲覧するだけなら登録の必要はありません。サポートがどんな感じなのか、事前にチェックすることができます。
TCDのサポート
サポート | |
---|---|
サポート形式 | メール |
TCDはメールベースの問い合わせです。専用の問い合わせフォームから送信し、メールでのやりとりを行う形式です。Web制作業者がクライアントの受注案件情報を知られたくないという場合に公開型のフォーラムを利用することはできません。SWELLのようにやりとりを公開される心配がないのがメリットです。
問い合わせの際にライセンスの正規保持者確認のため、テーマ購入時の情報を入力する必要があります。
問い合わせ記入事項
- 購入者名
- メールアドレス
- 購入時期
- テーマを有効化しているサイトのURL
- 問い合わせ内容
【比較】SWELLとTCDユーザーの口コミ・評判

ツイッター上でSWELLとTCDの口コミ・評判を検索してみました。
- 「SWELL TCD」のキーワードでTwitterを検索
- 調査対象:2022年1月1日~2022年5月10日間のツイート
正直いうと、、、
— おがた | マーケティングお兄さん (@marketing1228) May 6, 2022
デザインにこだわりがないなら、全部SWELLでもいいと思うくらい他と差がある。
デザインだと、TCDが候補に上がってくるけれど、めっちゃ使いづらい。

「TCDは使いづらい」という口コミでした。
具体的に「どの部分」という言及はありませんでした。
TCDも良いし、SWELLも良いよね
— 安藤@WEB屋??MEO??SEO?? (@ay_net_andou) April 25, 2022

SWELL、TCDの両方を利用したユーザーさんでしょうか?
TCDもSWELLも良いとの口コミです。
tcdテーマ2つ持っているが、the thorやswellなどの方がやはりブロガーはやりやすい??テーマは何をするかで選ばんとな。
— りぷ ?? ?? (@SapNovember) February 19, 2022

TCDテーマを2つ持っているユーザーさんの口コミです。
クライアント向けにTCD、Emanon premiumで企業HPつくり、自分用はSangoでした。
— ゆめみ@swell愛用 (@yumemi1111) February 3, 2022
Emanon PremiumとSangoは好きなのですが、昨年SWELLにしたら、一番使いやすかったので今すべてSWELLでつくってます。
おすすめです?

TCDとSWELLの両方を使いサイト制作をされている方です。
SWELLの方が使いやすいという口コミでした。
Twitter上ではSWELLを評価する投稿が目立ちました。
まとめ
TCDとSWELLの違いについて解説しました。
テキストがメインのブログやSEO用のオウンドメディア、コーポレートサイトの制作のどちらにも対応しているSWELLが個人的にはおすすめです。
公式 SWELLをダウンロード