この記事は「Vektor WordPress Solutions Advent Calendar 2023」の12月6日の記事になります。
前回のササキカオリさんの「LightningとX-T9で効率よくサイトを制作するには?」の記事に引き続き、VKパターンライブラリについて書きたいと思います。
WordPress公式のパターンライブラリが公開されていますが、本記事で紹介するのはベクトルさんの提供しているVKパターンライブラリについてです。
ユーザーとしてVKパターンライブラリを使ってみた感想などをシェアします。
公式 VKパターンライブラリ
【基本情報】VKパターンライブラリって何だ?

VKパターンライブラリは一言で言えば、デザインパーツを「パターン」として配布しているサイトのことです。
気に入ったパターンがあればコピーして、自分のサイトに張り付けて利用することができます。

公式のYouTube動画です↓
YouTube動画は音が出ます。
外出先などで視聴できない人向けに、テキストと画像で使い方を解説したものを本記事で用意しております。
基本情報
まずはVKパターンライブラリの基本情報です。
概要
公式サイト | https://patterns.vektor-inc.co.jp/ |
運営会社 | 株式会社ベクトル |
料金 | 無料(※一部有料です) |
使い方 | これから解説しますよ! |
VKパターンライブラリの使い方
気に入ったパターンをコピペするだけ!
シンプルにこれだけです。
VKパターンライブラリからパターンをコピーして、自分のページに張り付けるだけです。あとは自分のサイトに合わせてサンプル画像の変更や、テキストを編集するという流れで利用します。

使い方の簡単な流れを紹介します↓
使いたいパターンを見つけたら、「コピーする」をクリックします↓

ちなみに「詳しく見る」をクリックするとPCやタブレット、スマホでの表示形式も確認できます。
自分のサイトを開き、エディター上の任意の位置に貼り付けます↓

以上で作業完了です!

簡単ですね!
【レビュー】VKパターンライブラリを使ってみた感想

ここからはVKパターンライブラリを使ってみた感想をシェアします。デメリットはあまり見当たらないので無料と課金した場合の違いについても合わせて紹介します。

ちなみにボクは課金ユーザーです。
【メリット①】種類+実用性の高いパーツが豊富
本記事執筆時にパターンライブラリに登録されているパターンはなんと「269個」。
数字だけ見てもめちゃくちゃ豊富ですが、ボクが一番感心したのは「実用性」です。
「これ、たしかによく使うデザインだ!」といった、実用性の高いデザインパターンが豊富に揃っています。独自のアレンジをしなくても、コピペするだけでサイトが完成する質の高いレベルです。
「ページ全体」というパターンも用意されています。


文字通り「1ページまるまるコピペできるパターン」。
【メリット②】クオリティーがやばい(良い意味で)

ボクはWeb制作者として仕事をしていますが、「これは凄い!」と驚愕するようなクオリティーのパターンがあります。

ちなみに最近一番驚いたのは、棒グラフのパターンです↓

しかも、WodPressの標準機能だけで作っていると聞いて、さらに驚きました。
横の棒グラフのパターンを公開しました‼️
— 株式会社ベクトル / Vektor,Inc. WordPress Solutions (@vektor_inc) November 15, 2023
アンケート結果を「はい/いいえ」の割合で表示したり 選択肢ごとの人数をわかりやすく見せることができます💁
コアのブロックだけで使えます🙂https://t.co/idPtZiEnYg#wpvektor #コピペで使える #VKパターンライブラリ #ワードプレス
棒グラフ以外にも「できたよシート・クリスマスVar」みたいな、季節を意識したパターンが追加されることもあります。
パターン制作者の発案力と技術力に驚くばかりです。
パターン制作者の皆さんは、どれだけ広くて深い引き出しを持っているんでしょうか?

リスペクトです!
【メリット③】目的のパターンが探しやすい

VKパターンライブラリには、自社製品「VK Filter Search Pro」の絞り込み検索機能が付いています。登録されているパターンの数が多いので、目的のパターンが簡単に見つけやすいのも嬉しいポイントです。
ライセンスの区分でも検索できるので、無料ユーザーの人は有料のデザインパターンを除外しつつ無料パターンのみを表示させることができます。

ソート機能は便利!
【メリット④】PC対応だけじゃない!

VKパターンライブラリのデザインはレスポンシブ対応です。ブレイクポイントも細かに設定されているので、PC、タブレット、スマホ向けのサイトでも活用できます。
ブレイクポイント一覧
超特大幅 | 1400px |
特大幅 | 1200px |
大幅 | 992px |
中幅 | 768px |
小幅 | 576px |
極小幅 | 360px |
パターンの詳細ページに移動すると、解像度ごとの表示形式を確認できます。

便利です!
VKパターンライブラリはこんな人向け?

VKパターンライブラリは、次の項目に当てはまる人におススメです。
こんな人向け
- Webデザインに自信のない人
- Web制作を時短したい人
- 参考になるデザインをパーツごとにまとめて見たい人
- ブロックの組み合わせを勉強したい人
- すでにベクトルパスポートを持っている人
自社サイトを自作してみたいけどデザインに自信のない人や、Web制作事業者にも向いています。
駆け出し系のWebデザイナーさんにも勉強になるでしょうし、ブロックに慣れていないボクみたいなクラシックエディーター経験者にも向いています。

眺めるだけでもデザインの参考になります!
デメリット | 無料と課金した場合の違いについて

ボクはベクトルパスポートを保有している課金ユーザーです。プレミアムという課金ユーザー向けのパターンも利用できます。そんなボク的にデメリットらしきものは今のところ感じません。

課金しているからじゃない?
そんな意見を持つ人もいるかもしれませんので、無料ユーザーの目線でデメリットをあげてみます。
無料と課金の違い
- お気に入り登録機能が利用できない
- プレミアムパターンが利用できない
- コピペできる回数に制限はない
【違い①】お気に入り登録機能が使えない

比較
無料ユーザー | 課金ユーザー |
---|---|
使えない | 使える |
課金ユーザーは、何度も使うパターンをお気に入りとして登録する機能があります。
VKパターンライブラリに登録されているパターンは数が豊富なので、この機能はかなり便利。無料ユーザーはお気に入り登録機能が使えません。
【違い②】プレミアムパターンが利用できない

比較
無料ユーザー | 課金ユーザー |
---|---|
使えない | 使える |
プレミアムパターンとは、課金ユーザーだけがコピペできるパターンのことです。プレミアムパターンは通常のパターンよりもさらにハイセンスなパターンが多い印象です。
無料ユーザーはプレミアムパターンを利用することができません。

Web制作に慣れている人なら、プレミアムパターンを閲覧するだけで、作り方のヒントがつかめるかも?
【違い③】コピペの回数制限はない

比較
無料ユーザー | 課金ユーザー |
---|---|
制限なし | 制限なし |
VKパターンライブラリのパターンをコピペできる回数に制限はありません。1日何個でもコピペできます。無料ユーザーでも課金ユーザーでもコピペの回数に制限はありません。
無料ユーザーでも1日何度も使えます。

良心的なポイントですね!
FAQ

FAQ形式でVKパターンライブラリを補足します。
本当に無料で使えるの?
使えます。
※プレミアムプランのみ、ベクトルパスポート保有者が利用できます。
うっかり課金されてしまうことはありませんか?
ありません。
無料の場合、利用回数に制限はありますか?
ありません。
プレミアムパターンを使いたいんですか?
ベクトルパスポートが必要です。申し込みしましょう。
ベクトルパスポートって、プレミアムプランが使えるだけ?
その他のメリットは?
ベクトルパスポートにはVKパターンライブラリに含まれるプレミアムプランだけでなく、LightningをパワーアップさせるG3 Unitや独自カスタムブロック用のプラグイン、サポートなど含まれています。

ベクトルパスポートについては詳しくは次の記事で解説しています。


利用するにあたり注意事項などはありますか?
公式サイトにも記載がありますが、以下の点に注意しましょう。
- サンプル画像は差し替える
- サンプルテキストを差し替える
VKパターンライブラリのパターンコピペすると、一部パターンにはサンプルの画像とテキストがついています。
まとめ
VKパターンライブラリについて紹介しました。
一度使うと、病みつきになります。コピペして使うのがノーマルな利用方ですが、デザインの参考資料として眺めるだけでも役に立ちます。
「これどうやって作っているの?」といったブロックの構造を勉強できるので、ブロックに慣れていない人にもお勧めです!
しかも無料で利用できるって信じられません。
無料版で試してみて、プレミアムパターンやサポートも必要だと感じる人はべクトルパスポートを申し込むと良いでしょう。
ボクはもともとG3 Unitが目当てでベクトルパスポートを契約していましたが、VKパターンライブラリだけでもWeb制作の時短になります。さらにブロックの組み合わせ方を勉強できるので値段以上の価値を感じます。

ちなみに、ベクトルパスポートは年間契約のサブスクですが、自動更新されません。これって、けっこう良心的ですよね?
さて次はYuko Toriyamaさん(@sysbird)がブロックテーマについて書いてくれるそうです。Yuko Toriyamaさんは今回紹介したVKパターンライブラリの担当者のお一人です。
どんな記事になるんでしょうか?楽しみです!
本記事は、一ユーザーのレビュー記事です。
VKパターンライブラリの利用規約や、ベクトルパスポートの詳細についての解釈、内容が今後変更される場合があります。詳細は公式サイトをご確認のうえご利用ください。