【概要】エックスサーバー「スタンダードプラン」の基本情報
スタンダードプラン基本情報
会社名 | エックスサーバー株式会社 |
サービスプラン名 | スタンダード |
初期費用 | 無料 |
月額料金 | 990 円~ |
ディスク容量 | 500GB |
WordPress | 利用可 |
MySQL/MariaDB | 無制限 |
転送量課金 | なし |
マルチドメイン | 対応 |
支払い方法 | クレジットカード、銀行振り込み、コンビニ払い、プリペイド決済 |
公式サイト | https://www.xserver.ne.jp/ |
月額料金は次の表のとおり契約の期間により割引が適用されます。
料金
契約期間 | 月額料金 |
---|---|
3ヶ月 | 1,320 円 |
6ヶ月 | 1,210 円 |
12ヶ月 | 1,100 円 |
24ヶ月 | 1,045 円 |
36ヶ月 | 990 円 |
スマホなんかと同じで長期契約になるほど、割安になる料金システム。
ざっくり1,000円です。
スタンダードプランの主な特徴
特徴
- WordPressが利用できる
- マルチドメイン対応
- 独自ドメインが無料で使える
- 無料でSSLが使える
- 独自ドメインのメールアカウント数が無制限
- 再販可能。クライアントのサイトをホスティングできる。
法人・個人ともに利用できるレンタルサーバー
スタンダードプランは個人、法人ともに利用できるサービスです。
エックスサーバーにはXserverビジネスという法人をターゲットにしているビジネスプランを提供していますが、個人専用というわけでなく、法人でも利用できます。
Xserverビジネスはスタンダードプランと比較すると料金が割高。特別な利用がない限り、スタンダードで十分です。
個人的にはスタンダードプランでも、法人運営のコーポレートサイトの運営で支障はないと思います。
エックスサーバー「スタンダードプラン」をレビュー
スタンダードプランを10年以上使っているユーザーとして使用感をレビューします。
サイト制作の仕事をしていて、主に次の用途でWordPressサイトを運営しています。
スタンダードプランの利用目的
- 自社サイト
- アフィリエイトブログ
- 第三者のサイト運営代行
スタンダードプランのサーバー上で作成したサイト例
エックスサーバーのスタンダードプランはマルチドメイン対応。スタンダードプランを1つ契約するだけで、
複数のWordPressサイトを運営できます。
スタンダードプランを1つ契約したサーバー上に複数のWordPressサイトを立ち上げてみました。
WordPressが簡単に設置できる
スタンダードプランはWordPressに対応しているサービスです。しかも複数のWordPressを設置可能という特徴があります。
WordPressのインストール作業は管理画面上からマウス操作で行えます。
コードを書いたりする必要はありません。
WordPressのマルチサイト化も実現できます。
マルチサイトとは1つの管理画面から複数のWordPressを管理できるシステムのことです。
マルチサイト化することで、WordPressのテーマやプラグインなどを集中管理できるというメリットがあります。
ボクはWeb制作を仕事にしています。あらかじめWordPressのサンプルサイトをマルチサイトで大量に制作し、クライアントに提示するという営業をしています。
見本を作っていた方がクライアントとの話がスムーズに行えるので、営業にかかる時間をお幅に節約できます。
独自ドメインごとにWordPressをインストールできる
マルチサイトだけでなく、独自ドメインごとにWordPressをインストールできます。
そのため、自分のドメイン配下だけでなく、第三者のドメインごとにWordPressを設置するといった使い方ができます。
- 自社サイトで複数のドメインを持っている場合
- クライアントごとに独自ドメインを取得してサイトを作る
初心者でも安心。WordPressのセキュリティー機能
スタンダードプランにはWordPress専用のセキュリティー機能が無料で利用できます。
WordPressは世界的に人気のCMS。人気になると、どうしてもハッキングなど外部から攻撃されることがあります。セキュリティーの知識がないと運用で不安ですよね?
スタンダードプランではWordPressのセキュリティー機能として次のオプションが用意されています。
WordPressのセキュリティー機能
- ダッシュボード アクセス制限
- XML-RPC API アクセス制限
- REST API アクセス制限
- wlwmanifest.xml アクセス制限
- ログイン試行回数の制限
それぞれの設定はコントールパネルから切り替えることができます。難しいコードやプログラムの知識がなくても、セキュリティー機能を有効化できます。
自分のサイトへのアクセスログを記録していると、WordPressのログイン画面へ不正にアクセスしようとしているログがけっこうあります。不正アクセスのIPアドレスを調べてみると日本国外からのもとが目立ちします。
極端な話ですが、ログイン画面への国外IPアドレスを遮断するだけで安心感が違います。
サーバー側のセキュリティー機能を使うことで、不必要にセキュリティープラグインをインストールする必要がなくなります。WordPress公式ディレクトリーには無料でインストールできるセキュリティープラグインが存在します。無料のプラグインは便利でありがたいのですが、最新バージョンに保つなど運用に工数がかかります。
放置すれば脆弱性を付かれるリスクがあるので最小構成で運営したい。
セキュリティーの役割をPHPではなく、サーバーやネットワークに任せることでサイトのレスポンスにもムダなリソースをとられることがなくなるというメリットもあります。
バックアップサービスで救われた
スタンダードプランには無料のバックアップサービスが付いています。
バックアップ機能は、次のようなケースで重宝します。
- サイトを攻撃された
- マルウェアでサイトが改ざんされた
- 運用に失敗しサイトが表示されない
- WordPressの管理画面からログインできない
スタンダードプランのバックアップサービスは特に何も設定する必要がなく、標準的に自動でバックアップを作成してくれます。もちろん手動で任意のタイミングでバックアップを作成することもできます。
ここが凄い!スタンダードの「バックアップ」
バックアップはマウス操作で簡単にデータを復元できます。
復元作業のさい、復元の対象を選択したり、復元データを指定するという柔軟性があります。
バックアップ対象
- Web領域
- Web用設定ファイル
- メール領域
- MySQL
画像やhtmlなどの実ファイルだけでなく、WordPressのデータが保存されているMySQLやメールなども復元対象。
うっかり作業ミスで喪失したデータも簡単に復元できるので、作業ミスでパニック状態なメンタルでもサイトやメールを復元できます。
どれだけ運用体制を強化していても、長期間のサイト運営ではトラブルが発生します。Web制作事業をしている人で、クライアントのサイトを代行して運営しているケースではいち早くサイトを復元できるかは重要なポイントです。
スタンダードプランは目的に合わせてバックアップの対象やバックアップデータを選択できるので安心してサイト運営できます。
ボクも過去に何度も救われました。
作成可能なメールアカウント数に上限なし!
スタンダードプランで利用できるメールサービスのレビューです。
スタンダードプランでは独自ドメインのメールアカウントを作成可能です。例えば自分のドメインがtest.comだとします。
このドメインに紐づいたメールアカウントを好きなだけ作成できる仕組みです。
taro@test.com | タロウさん用のアカウント |
hanako@test.com | ハナコさん用のアカウント |
sasaki@test.com | ササキさん用のアカウント |
Web制作をしている人であれば、クライアントにメールアカウントを提供できるサービスを始めることもできます。メールアカウントはドメインごとに設定できるので、クライン専用の独自ドメインを取得しそれぞれの会社ごとに提供可能です。
例えば1つのメールアカウントを月500円みたいなイメージでサービスを提供できるので、5人分であれば、毎月500円。それを10社にすれば毎月5,000といった売り上げになります。
メールアカウントごとに利用制限を指定できます。
例えば、このユーザーは500MBみたいな設定です。
最大容量と現在の利用料も管理画面から把握できるので、それほど運営に困ることはありません。
Webメール&メールソフトで送受信できる
スタンダードプランで作成したメールアカウントは、Webメール以外にもOutlookなどのメールソフトで利用できます。パソコンにメールソフトをインストールし、外出時にはブラウザからWebメールを確認するといった使い分けもできます。
Webメール | メールソフト |
---|---|
対応 | 対応 |
サポートのレスが早い
スタンダードプランにはサポートが付いています。
メールでの問い合わせと電話、チャットサポートの3パターンです。
サポート
電話サポート | メールサポート | チャットサポート |
---|---|---|
受付時間:平日10:00~18:00 | あり24時間受付 | あり受付時間:平日10:00~18:00 | あり
基本メールで問い合わせをすることが多いのですが、エックスサーバーかれのレスはかなり早いと感じました。
その日に問い合わせすれば、ほぼ例外なくその日中に何かしらの返答がもらえます。
トラブル時には早くレスポンスが欲しくなりますが、エラー内容や環境の詳細を送るなど、トラブルシューティングやしやすい情報を送っていればたいがい即解決しました。
ボクがエックスサーバーの利用を開始した当初は電話サポートがありませんでしが、ここ数年で電話サポートもついたのでメールが苦手な人にとってはありがたいことですね。
その他の無料ツール
サイト運営で必要になる以下のツールも無料で利用できます。
ファイルマネージャ | ブラウザでサーバー上のファイルの操作を行えるツール |
FTP | FTPクライアントソフトを使い、サーバーにアクセスできる |
phpMyAdmin | ブラウザ上からデータベースの操作を行えるツール |
Webメール | ブラウザ上でメールの送受信を行えるツール |
WAF | サーバーのセキュリティー機能。外部からの攻撃を防ぐ |
スタンダードプランのデメリット
スタンダードプランを使っていて感じたデメリットについてです。
10年以上、スタンダードプランを継続利用していますが、我慢できないレベルのデメリットを感じたことはありません。
強いて言えば次のようなものぐらいです。
デメリット
- 最小利用期間が3か月
- アダルト系サイトは運営できないケースがある
最小利用期間が3か月
スタンダードプランの契約は最短3か月という縛りがあります。
検証用に1か月は使いたい…
残念ながら無理です。
3か月だけの申し込みの場合、月額料金は1,320円。
合計金額は3,960円です。
とは言え、スタンダードプランには10日間の無料体験サービスがあります。
正式な申し込み前に無料でエックスサーバーを体験できるので、迷っている場合は無料サービスを活用すると良いでしょう。
公式 無料体験サービス
アダルト系サイトは運営できないケースがある
レンタルサーバーを選ぶポイントの一つが、アダルト系のサイトの運営ができるかどうか。
ボク自身は縁がありませんが、アダルト系のサイト運営を予定している人は確認が必要です。レンタルサーバーによっては、利用規約にハッキリNGだと記載してあります。
申し込み前に確認しないといけません。
エックスサーバーには次のルールがあります。
コンテンツに関して制限はありますか?
以下のコンテンツの運用は禁止しております。
該当のコンテンツを運用されていることが発覚した場合、サービスの提供を停止することがございます。
- ポルノサイト、またはそれに類似するもの
- 売春を助長するようなもの
- 第三者の知的財産権や肖像権・プライバシーを侵害する、または侵害するおそれのあるもの
- 無限連鎖講(ねずみ講)、マルチ商法、またはそれらに類似するもの
- 日本国内の法律に違反するもの
- 以上のようなサイトへのリンクが含まれるもの
なお、当サービスでは、風俗店やアダルトグッズを取り扱うコンテンツ、同人系コンテンツの運用自体は、禁止事項に該当をいたしません。
しかしながら、性行為、またはそれを連想させる画像・動画を掲載している場合は、禁止事項に該当するコンテンツであるとの判断をいたします。
アダルト系のサイトが一律に禁止されているわけではありませんが、コンテンツの内容によっては利用規約違反になります。
私見ですが、マッチングアプリサイト・婚活、それらのアフィリエイトブログなら利用規約には抵触せず問題なし。
「以上のようなサイトへのリンクが含まれるもの」と記載があるので、自分のコンテンツが利用規約に違反していない場合でも怪しいサイトへのリンクがあると違反になるので注意が必要です。
もし自分で判断ができない場合は、スタンダードプランの申し込み前に問い合わせをしてみるのが無難だと思います。
アダルト系のサイト運営を目的としている場合、国内レンタルサーバーだとミックスホストという選択肢があります。ミックスホストは月額880円~。
エックスサーバーのスタンダードプランより若干割安。
ミックスホストWebサイトの利用規約にもアダルトサイトの運営を行える点が明記してあります↓
アダルトサイトの運営について
ミックスホスト利用規約「アダルトサイトの運営について」
日本国内において合法なアダルトサイトの運営を行う事ができます。
無修正など違法性の高いサイトは運用できません。
スタンダードプランの料金システムと支払い方法について
スタンダードプランの料金システムの詳細についてです。
初期費用は無料、月額料金はざっくり月額1,000円です。月額料金はスマホなどのサブスク同様に、長期で契約すると安くなります。
スタンダードプランの初期費用は無料
スタンダードプランは初期費用が無料です。月額料金だけ必要です。
以前は初期費用が数千円かかりましたが、現在は無料です。
月額料金は毎月支払っても構いませんが、まとめて支払うことができます。
まとめて一括払いにしておくメリットとして1か月ごとに支払うより割安になります。うっかり支払い忘れなどのリスクもなくなるのでボクは一年ごとの支払いにしてあります。
ビジネス目的でレンタルサーバーを契約する場合、支払いの証明書などを毎月発行して保存するより、年一の方が管理が煩雑にならず楽です。
自分で確定申告している人なら分かると思いますが、支払い系の書類は少ない方が楽ですよね?
一括支払いのメリット
- 割引が適用され、トータルの支払いが安くなる
- 支払い忘れのリスクが減る
- 確定申告が楽になる
ちなみに「オプションでこれは別の支払い」みたいな騙しはありません。
スタンダードプランはオンラインで支払いが可能
スタンダードプランの支払い方法についてです。銀行振り込みだけでなく、クレジットカードなどを利用したオンライン決済に対応しています。
支払い方法
- 銀行振り込み
- クレジットカード
- プリペイドカード
- コンビニ払い
自動更新オプションを使えば支払い忘れがない
サービス利用時に支払う料金とは別に毎月なり毎年料金を支払うことになりますが、うっかり支払い忘れでサイトが消滅したら悲惨ですよね?
特にクライアントのサイト運営を代行しているようなWeb制作事業者によっては、損害賠償を請求されても文句が言えません。
スタンダードプランには自動更新という支払いオプションがあります。
自動更新オプションを活用すると、わざわざ更新作業をしなくても自動的に契約の更新と支払い自動化で処理してくれます。
支払い忘れがなくなるので安心。
自動更新はサーバーごとに有効化できます。
次の画像の通り複数のサーバーを契約している場合は、自動更新を設定したいサーバーだけを選択可能なシステムです↓
自動更新の設定画面上で、契約期間を選択できます。
選択できる契約期間
- 3か月
- 6か月
- 12か月(1年)
- 24か月(2年)
- 36か月(3年)
自動更新は管理画面上から好きな時に変更できる。試した限り、特に回数制限のようなものはない。
サーバーアカウントだけでなく、ドメインも自動更新の設定が可能。もちろん対象はエックスサーバーで管理しているドメインのみ。エックスサーバー以外の管理会社で取得し管理している場合は自動更新ができないので、サーバーとドメインはまとめてエックスサーバーで管理するのが個人的におすすめ。
支払い証明書などの証憑書類はダウンロードできる
事業でレンタルサーバーを使う場合、その支払い料金は経費に計上できます(勘定科目は通信費、広告宣伝費などです)。
レンタルサーバー代やドメイン利用料を支払った
引用元:freee
レンタルサーバー代やドメイン利用料を支払った場合、一般的に勘定科目[通信費]・[広告宣伝費]・[支払手数料]などで記帳します。
当然ながらレンタルサーバー代を経費にする場合は、支払いの証明書が必要です。スタンダードプランの支払い証明は、管理画面からダウンロードできます。初回に支払い時だけでなく、更新時にクレジットカード類で自動引き落としされる分もダウンロード可能です。
ダウンロードの回数に制限はないのか、繰り返しダウンロードできました。
エックスサーバー以外のサービスだと、ダウンロードは1回だけという制限付きのシステムに遭遇した経験があります。大事な証明書を無くしたらどうしようと心配していたことがあるので、繰り返しダウンロードできるのは嬉しいポイント。
ダウンロードできるファイル
- 請求書
- 受領書
ダウンロードできるファイルはPDFタイプの電子ファイル。インボイスの登録番号も記載してある適格請求書なので、電子帳簿保存法的にもこのまま保存しておけば良さそう。
以前は紙ベースのものが郵送されてきたので管理が面倒だなーと感じていました。紙ベースの印刷物って、保管しておくと日焼けしたりしてボロボロになりますよね。電子ファイルなら必要ならものを印刷するだけなので、管理が煩雑にならずかなり楽。
ありがたい。
【備考】WordPress有料テーマを安く購入できる
スタンダードプランに申し込むと、WordPress人気テーマを公式サイトの通常価格より安く購入することができます。
対象テーマ
テーマ名 | 通常価格 | 割引適用後の価格 |
---|---|---|
Emanon Business | 12,800 円 | 10,230 円 |
LIQUID INSIGHT | 16,280 円 | 15,180 円 |
Nishiki Pro | 17,800 円 | 16,910 円 |
Snow Monkey | 16,500 円 | 15,675 円 |
SWELL | 17,600 円 | 16,720 円 |
XWRITE | 19,800 円 | 15,840 円 |
公式サイトでテーマを購入するのと違いはあるの?
SWELLの場合、公式サイトで購入したユーザーは、ユーザーフォーラムを利用できます。スタンダードプランに申し込み後にエックスサーバー経由で購入してもサポートフォーラムを活用できます。
もちろん自分でテーマを購入、または自作したものをWordPressの管理画面からアップロードするという通常のアプローチでWordPressサイトを運営できます。
スタンダードプラン向きなユーザーは?
エックスサーバーのスタンダードプランは一つでも次の項目に当てはまるならおすすめです。
当てはまるならスタンダードが向いている?
- 自社の会社のWebサイトを作りたい人
- WordPressでアフィリエイトブログを作りたい初心者ユーザー
- Web制作事業者で第三者のWebサイトの運営を代行したい人
それぞれを詳しく解説します。
自社の会社のWebサイトを作りたい人
会社のWebサイト、サービスサイトなど自社のWebサイト作りをしたい人に向いています。
独自ドメイン、SSL、データベース、独自ドメインのメールアカウントなど会社の営業ツールとして活用できます。
HTML型の静的なサイトだけでなく、WordPressでの動的なサイトの運営にも対応しています。
マルチドメインにも対応しているので、自社用の独自ドメインでの運用以外にもサービスサイト用の独自ドメインを追加するといった使い方も可能。
豊富なマニュアル以外にも電話、メールのサポートもあるのも嬉しいポイント。
WordPressでアフィリエイトブログを作りたい初心者ユーザー
アフィリエイトブログで副業をしたいけど、WordPressに慣れていないので不安。スタンダードプランはそんな人に向いています。
スタンダードプランには申し込み時にWordPressのインストール代行をしてくれる「クイックスタート」サービスがあります。クイックスタートを利用すると、スタンダードプラン申し込みと同時にWordPressインストール済みの環境が用意されます。
煩わしいWordPressのインストールと基本的なセキュリティー設定が有効化されています。デザインに関しても人気のWordPressを通常販売価格より安く購入できるので、オシャレなデザインでサイト運営を開始できます。
WordPressサイト運営で初心が陥りやすい以下のトラブルにもバックアップサービスがあるので安心度が高いのがポイントです。
トラブルの一例
- マルウェアに感染した
- ダッシュボードにログインできなくなった
- サイトが真っ白になった
ITリテラシーが高くないと、自分の力だけでトラブルを解決するのは困難。
スタンダードプランは自動バックアップがあるので、対象のバックアップデータを管理画面から選択することで簡単に復元できます。
Web制作事業者で第三者のWebサイトの運営を代行したい人
フリーランスや、法人でWebサイト制作事業をしている人が対象です。
スタンダードプランは利用規約やサービス内容的に、第三者のWebサイト運営に向いています。
利用規約で再販を認めている
まず、再販とは自分が契約したサーバー領域を第三者に貸す行為のことです。
例えば、Web制作事業をしている個人または法人がクライアントのサイトを自身が契約しているスタンダードプランのサーバー上で運営するといったイメージです。
レンタルサーバー会社の利用規約にはそれぞれ再販についての取り決めがあり、スタンダードプランの再販については次のような記載があります。
再販に関する必要条件
引用元:エックスサーバー「再販について」
・当サービスの契約者と再販先とは、直接連絡が可能な状態であること
・不特定の相手を再販先としないこと
・再販先は、一法人または一個人、または家族やサークルなどの特定の一団体をそれぞれ1ユーザーとし、計5ユーザーまでとすること
・契約者は、再販先に対して、禁止事項など当サービスにおける利用規約を説明し、遵守させること
・再販先へのサービス上のサポートは、契約者自身が行うこと
・サーバーに多大な負荷をかけないこと
再販するなら不特定な相手ではなく、直接連絡がとれる特定の人または法人に限るということが大前提です。スタンダードプランを1つ契約した場合は、最大で5社まで再販可能。クライアント数が多い場合は、別途スタンダードプランを追加契約する必要があります。
設定やトラブルなど、クライアントへの対応は契約者自身で行うというのも再販時の重要なポイントです。クライアントから直接エックスサーバーに連絡をしないようにしなければいけません。
再販が可能な事例
引用元:エックスサーバー「再販について」
・ウェブ制作代行業務において、顧客サイトをサーバー上に構築する
・家族内や友人同士のサークル内などで、サイト作成やメールアドレス使用のためにサーバーを共同で利用する
再販の可能な事例として、Web制作事業者がクライアントにサービスを提供できる旨が明記してあります。
全てのレンタルサーバー会社が再販を認めているわけではありません。Web制作事業者でクライアントのサイトを自分の契約したサーバー領域でホスティングしたい場合は、かなり再販の有無をチェックしましょう。
マルチドメイン対応で複数のサイトを運営できる
スタンダードプランはマルチドメイン対応のため、1つ契約するだけで複数の独自ドメインサイトをホスティングできます。
例:スタンダードプランを1つ契約(月額約1,000円)
運営できるサイトイメージ
- 自社サイト
- クライアントBのサイト
- クライアントCのサイト
- クライアントDのサイト
それぞれ別のドメインでサイトを運営できます。
まとめ
エックスサーバーのスタンダードプランのレビューでした。
スタンダードプラン
会社名 | エックスサーバー株式会社 |
サービスプラン名 | スタンダード |
初期費用 | 無料 |
月額料金 | 990 円~ |
WordPress | 利用可 |
マルチドメイン | 対応 |
支払い方法 | クレジットカード、銀行振り込み、コンビニ払い、プリペイド決済 |
公式サイト | https://www.xserver.ne.jp/ |
ボクはスタンダードプランを10年以上使っています。今のところ大きなトラブルもなく、サービス内容・価格にも満足しています。
個人・法人を問わずサイトを運営したい人におススメです。
この記事は2024年9月5日時点の情報を基に執筆しています。
スタンダードプランのサービス内容、価格は変更される場合がありますので詳細な情報は公式サイトをご確認ください。