
SWELLとJIN:Rの違いを知りたい
どっちがおススメ?
両方のテーマを使った人の説明をききたい…
そんな疑問に答えます。
WordPressテーマの価格って2万円近くするし、失敗したくないですよね?
僕はSWELLをメインにブログやサイト制作をしています。最近リリースされたJIN:Rが気になったので、さっそく購入してサイトを5つ作ってみました。
両テーマを使ってみると、かなり大きな差があって驚きました。
JIN:Rはリリース直後ということもあってか、「ちょっと不具合が目立つ」という印象を持ちました。JIN:Rの公式ページにも情報が掲載されていますが、カテゴリーページが正常に動作しないといった不具合があります。
カテゴリーのページって、かなり大事なページです。JIN:R発売日から1か月近くたっても解決しないので、正直いって、今のところ人にはおススメはできないと感じています。
両方のテーマの満足度を100点満点で評価すると…、
SWELLが90点。JIN:Rが30点
それぐらいハッキリした差を感じます。
WordPressテーマ「SWELL」とは?

SWELLの基本情報についてです。
基本情報
SWELL | |
---|---|
販売事業者 | 株式会社LOOS |
テーマ販売日 | 2019年3月10日 |
テーマ価格 | 17,600円(税込み価格) |
ライセンス | 複数サイトでの利用可(GPLライセンス) |
サポート | あり |
公式サイト | https://swell-theme.com/ |
SWELLで作成したデモサイトです↓
SWELLはデザインの自由度が高く、ブログ、コーポレートサイトどちらも作れます。
WordPress テーマ「JIN:R」とは?

JIN:Rの基本情報についてです。
基本情報
JIN:R | |
---|---|
販売事業者 | 株式会社CrossPiece |
テーマ販売日 | 2022年11月3日 |
テーマ価格 | 19,800円(税込み価格) |
ライセンス | スプリットライセンス |
サポート | あり |
公式サイト | https://jinr.jp/ |
JIN:Rで僕が作成したサイトです↓
※クリックするとサイトが表示されます。

【徹底比較】SWELLとJIN:Rの違いは?

SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
販売事業者 | 株式会社LOOS | 株式会社CrossPiece |
テーマ販売日 | 2019年3月10日 | 2022年11月3日 |
テーマ価格 | 17,600円 (税込み価格) | 19,800円 (税込み価格) |
ライセンス | 複数サイトでの利用可 (GPLライセンス) | スプリットライセンス |
サポート | あり | あり |
公式サイト | https://swell-theme.com/ | https://jinr.jp/ |
【比較】メインビジュアルの違い

SWELLのほうが自由度が高い
メインビジュアルはサイトの印象を決める大事なパーツです。

最初に表示されるこの部分がメインビジュアルです↓

背景に動画や画像を設置できる点は同じですが、その上に表示する要素の自由度はSWELLの方が圧倒的に高いです。
理由は、SWELLはブロックエディターで作成したパーツを設置できる機能があるからです。例えばブロックエディター上で検索フォームを作り、そのフォームをメインビジュアルに表示するといったメチャクチャ自由度の高い設定ができます。

以下、SWELLのサンプルです。
絞り込み検索フォームを表示したサンプル

複数の条件で検索できる検索フォームをブロックエディターで作り、メインビジュアルに表示したSWELLのサンプルです。
フォーム部分はブロックエディターでフォームを作成できるプラグインを使っています。
数字がワチャワチャ動くサンプル

数字部分が動くアニメーション系プラグインを活用したサンプルです。
SWELLの装飾機能を組み合わせて表示したり、プラグインで作成したパーツを組み込むといった使い方ができます。
一方のJIN:Rはメインビジュアルに表示する内容をカスタマイザーの入力項目から指定するスタイルです↓

JIN:Rではキャッチコピーやサブコピーを入力することはできるんですが、ブロックエディターで作ったパーツを出すことはできません。
メインコピー部分がHTMLをサポートしているので改行<br>
や画像<img>
を表示させることはできるんですが、ショートコードや再利用パーツを表示することはできません。

その他メインビジュアルの仕様についての違いを解説します↓
SWELL、JIN:R両テーマの公式サイトを見ると、デザイン的には次の共通点があります。
デザイン上の共通点
- ヘッダー(ロゴ・グロナビ)部分の背景が透明
- メインビジュアルが横幅いっぱいに表示される(左右に余白がない)
- キャッチコピー・サブキャッチ・ボタンが表示される
SWELLの公式サイトでは動画。JIN:Rは画像と違いはありますが、同じような設定ができそうに見えますよね?
実はメインビジュアルには、かなり違いがあります。

まずは、メインビジュアルの種類です。
メインビジュアルの種類
種類 | SWELL | JIN:R |
---|---|---|
非表示 | 対応 | 対応 |
画像 | 対応 | 対応 |
画像スライダー | 対応 | 対応 |
動画 | 対応 | 対応 |
「非表示」はそのまままの意味で、規定のメインビジュアル機能を使わないという選択肢です。
「画像」は、JIN:R公式サイトのトップページで採用しているデザイン。「画像スライダー」は画像を複数設置して順番に表示が切り替えるオプション。
「動画」はSWELL公式サイトが良い見本ですね。背景に動画を表示するデザインです。
「記事スライダー」は投稿した記事をスライダー形式で表示するデザインです。

メインビジュアルは同じオプションですが、中身に違いがあります。
メインビジュアルの違い
- 全幅レイアウト
- 下層ページでの表示
- ヘッダーの透明化
全幅レイアウト
「全幅」は、メインビジュアルの左右に余白がない状態のレイアウトです↓

全幅はブラウザを横に広げてもメインビジュアルが横に広がります。
全幅でないレイアウトは、次のように左右に余白があります↓

メインビジュアルの種類ごとに「全幅レイアウトができるもの」と、「できないもの」があります。
全幅レイアウト対応表
種類 | SWELL | JIN:R |
---|---|---|
画像 | 対応 | 対応 |
画像スライダー | 対応 | 非対応 |
記事スライダー | 対応 | 非対応 |
動画 | 対応 | 対応 |
SWELLはどのメインビジュアルを選択しても、全幅レイアウトが使えます。
一方のJIN:Rは「画像」と「動画」利用時のみ全幅で表示されます。画像スライダーを選んだ場合は、左右に余白ができてしまいます。

全幅オプションがある方が、デザインの自由度は高くなります。
下層ページでの表示
メインビジュアルをトップページ以外の下層ページに表示するオプションについてです。
WordPressだとメインビジュアルはトップページ限定のものが多いのですが、アメブロなんかだと全ページに表示されていますよね?
JIN:Rではメインビジュアルに画像を選んだ場合のみ、下層ページにも共通のメインビジュアルを表示させる機能があります↓

ちなみにこのオプションは、全下層ページに対しての設定です。
特定のページだけメインビジュアルを非表示にするといったオプションはありません。
下層ページに表示するオプション
種類 | SWELL | JIN:R |
---|---|---|
画像 | 非対応 | 対応 |
画像スライダー | 非対応 | 非対応 |
記事スライダー | 非対応 | 非対応 |
動画 | 非対応 | 非対応 |
ヘッダーの透明化
ロゴとメニュー部分を含むヘッダーパーツを透明にする機能についてです。
下の画像の赤線部分です。↓

SWELLはどのメインビジュアルを選んでもヘッダー部分を透明に設定できます。
一方のJIN:Rは「画像」と「動画」の場合だけヘッダー部分を透明にすることができます。全幅オプションと同じで、画像スライダーを選んだ場合はヘッダーを透明にすることはできません。
ヘッダーの透明化オプション
種類 | SWELL | JIN:R |
---|---|---|
画像 | 対応 | 対応 |
画像スライダー | 対応 | 非対応 |
記事スライダー | 対応 | 非対応 |
動画 | 対応 | 対応 |
JIN:Rで画像スライダーを選んだ場合のデザイン例です↓

ロゴとグロナビ部分がメインビジュアルの上に表示される仕様です。
【比較】Googleアドセンスの使い方の違い

SWELLはインフィード広告が簡単に使える
Googleアドセンスをサイトに表示する設定機能についてです。
大きな違いはインフィード広告の設定オプションです。SWELLはインフィード広告を設定できる専用オプションがありますが、JIN:Rにはインフィード広告を設置するオプションがありません。
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
インフィード広告設定機能 | ある | ない |

インフィード広告って何?
次の画像の赤線で囲っているのがインフィード広告のイメージです↓

インフィード広告は投稿記事の一覧に表示される広告です。サイトのデザインに合わせて表示されるため、クリック率が高くなる特徴があります。そのため、クリックごとに報酬が発生するGoogleアドセンスとの相性抜群の広告スタイルと言えます。
Yahoo!JAPAN によれば、インフィード広告は従来型の広告と比較して、クリック率が2.2倍というデータがあります。


Googleアドセンスを使うなら、ぜひ導入したい広告です。
【JIN:R】Googleアドセンス運営不向き?
JIN:Rにはインフィード広告を設定するオプションがありません。どうしてもGoogleアドセンスをインフィードで出力したい人は、テーマを独自カスタマイズする必要があります。

プログラムコードの編集が必要なので、初心者にとってはハードルが高いかも?
【SWELL】インフィード広告設定オプションがある

SWELLにはインフィード広告用のオプションがあります。プログラムコードを編集するスキルがなくても、インフィード広告を簡単に設置できる仕様になっています。
インフィード広告の間隔を設定するオプションがあるので、「3つの投稿おきに広告を表示する」「4つおきに広告を設定する」といった設定が可能。イPCユーザー向けとスマホユーザー向けにインフィード広告を分けるといった設定オプションもあります。
【比較】カスタム投稿の違い

JIN:Rはアーカイブページで不具合が発生する
Custom Post Type UIプラグインなどでカスタム投稿を使うケースの比較です。中規模以上のメディア、コーポレートサイトなどではコンテンツごとに投稿タイプを分ける設計をすることがあります。

カテゴリーによる分類と比較して、ユーザーの権限を投稿タイプごとに変更することが容易な点など、カスタム投稿を導入するメリットは多々あります。
カスタム投稿を使う理由の一例
- 投稿タイプごとにデザインを変更しやすい
- ユーザーグループごとに投稿できるコンテンツに制限をつける
- 検索エンジン対策としてパーマリンク構造を調整できる
【JIN:R】不具合で標準投稿が混じって表示される
JIN:Rはカスタム投稿のアーカイブページに不具合が発生します。
カスタム投稿アーカイブページはカスタム投稿の記事だけが表示されるのが普通です。
標準投稿が混じって表示される不具合が発生します。
カメラカテゴリーのアーカイブページには、カメラカテゴリーの記事だけが表示されるのが普通ですよね?このカテゴリーページに、化粧品カテゴリーの記事が混じって表示されるイメージです。
テーマをデフォルトテーマや旧JINに変更すると正常に表示されるのですが、JIN:Rでは正常に表示されません。
新規で作成したサイトだけで発生する不具合ではありません。カスタム投稿を使っているサイトのテーマをJIN:Rにするといった移行作業をしても、この問題が発生します。

カスタム投稿を使っている旧JINのサイトをJIN:Rに移行しようとしたのですが、ページが正常に表示されないので保留中です。
カスタム投稿の不具合についてはJIN:Rのフォーラムにトピックを立てました(2022年11月13日)。
なぜかトピックのステータスが管理者により「解決済み」に変更されていますが、本記事執筆時には解消されていません(2023年2月15日)。
不具合の報告から3か月経過しているのに、いまだに解決できていないのはユーザーとしてガッカリ。
【SWELL】カスタム投稿が普通に使える
一方のSWELLは、問題なくカスタム投稿のアーカイブページが表示されます。
Custom Post Type UIプラグインを使ってカスタム投稿を使う場合は、管理画面からカスタム投稿の設定するだけでテンプレートファイルを編集する必要はありません。
カスタム投稿アーカイブページの比較
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
動作するか? | 問題なし | 正常に動作しない |
Webサイト制作の受注案件をしていると、クライアントから次のような要望をいただくことがあります。
リクエスト
- 標準投稿はフォーマルなお知らせとして使いたい
- カスタム投稿を使いコラムやスタッフブログを運営したい
- カスタム投稿で製品カタログを作りたい
SWELLならコードレベルでの編集なしで対応できます。
JIN:Rだとカスタム投稿のアーカイブページが正常に動作しないので、テンプレートファイルを自分で作り変える必要があります。
【比較】タームアーカイブページの違い

JIN:Rは不具合が発生する
カスタムタクソノミー利用時の比較です。

カスタムタクソノミーって何?
どんな時に使うの?
カスタムタクソノミーは記事を分類する機能です。ざっくり説明すると、投稿機能に付いているカテゴリーやタグのような役割があります。
色んな使い方ができますが、僕はガジェットブログや、旅行代理店なんかの絞り込みフォームで使います↓


SWELLでタクソノミーを導入しているデモサイトです↓
【JIN:R】タームアーカイブページで不具合が発生する

JIN:Rは、カスタム投稿のアーカイブページ同様にタームアーカイブページが正常に動作しません。
不具合が発生するページ
- 標準投稿に紐づいたタームのアーカイブページ
- カスタム投稿にひもづいたタームのアーカイブページ
JIN:Rのアーカイブページにはダッシュボード内「1ページに表示する最大投稿数」で指定した投稿数が表示されます。
アーカイブページ記事一覧の下に「もっと見る」ボタンが表示されま↓

「もっと見る」ボタンをクリックすると該当する記事が読み込まれる仕組みなんですが、タームのアーカイブページでは投稿が表示されないという不具合が起きます。
不具合が発生するサイトのテーマをデフォルトテーマや旧JINに変更すると問題なく表示されます。サーバーやプラグイン、ブラウザなどの環境に依存する問題ではありません。

JIN:Rのフォーラムに投稿し、開発者さんに再現することを確認してもらっています。
タームアーカイブの不具合についてはJIN:Rのフォーラムにトピックを立てました(2022年11月16日)。なぜかトピックのステータスが管理者により「解決済み」に変更されていますが、本記事執筆時には解消されていません(2023年2月15日)。
公式フォーラムに報告し、開発側でも再現できているにも関わらず報告から3か月も修繕されていません。
【SWELL】アーカイブページは正常に表示される
SWELLではタームアーカイブページが正常に表示されます。
Custom Post Type UIプラグインでカスタムタクソノミーを追加するだけで、テンプレートファイルの編集は必要ありません。
比較
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
動作するか? | 問題なし | 正常に表示されない |
【比較】テーブルの違い

SWELLのテーブルはスマホ対応
情報を見やすく整理する「テーブル(表)」の比較です。

↓こういうのがテーブルです。
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
テーブル | 独自オプションあり | 独自オプションなし |
テーブルはブログ運営でもサイト制作でもよく使う機能なので、使いやすいオプションがあると嬉しいですよね?
テーブルに関してはSWELLとJIN:Rにはとつてもなく大きな違いがあります。

違いを解説します。
【JIN:R】オリジナルのテーブルブロックがない
JIN:Rにはオリジナルのテーブルブロックはありません。
テーブルを利用したい場合は、WordPress標準のテーブルブロックを使うことになります↓

正直いって、WordPressの標準テーブルは使いにくいです。

JIN:Rの問題ではありません。WordPressのテーブルが使いにくいんです。
標準のテーブルブロックには次のようなオプションはありません。
テーブルブロックでは実現できない設定
- ヘッダーのセルに背景色を付ける
- 横スクロールを付ける
- セルの背景にアイコンを設定する
↓次のテーブルは標準の機能だけで作ったサンプルです。
【サンプル】標準機能だけで作ったテーブル
SWELL | JIN:R |
テーブルの装飾機能がある | テーブルの装飾機能がない |
テーブルブロックを利用した経験のある人なら分かると思いますが、標準のテーブルはオシャレとは言えません。
よく言えばシンプルなんですが、ちょっと殺風景すぎる。

↓せめてテーブルのヘッダーぐらい、色を指定したい…
【サンプル】ヘッダーに色を付けたテーブル
SWELL | JIN:R |
---|---|
テーブルの装飾機能がある | テーブルの装飾機能がない |
標準のテーブルはヘッダーに色を付けるだけでなく、スマホ向けの表示オプションがないのが不満。PCで見るとちょうど良いけど、スマホだと見ずらいデザインになってしまいがちだと感じます。
最低限スマホ用に「横スクロール」は欲しいところ↓
【サンプル】横スクロールを付けたテーブル
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
横スクロール | 横スクロール機能ある | 横スクロール機能ある |
【SWELL】テーブル装飾用の独自オプションがある
SWELLはWordPress標準のテーブルを拡張しています。
「横スクロール」「テーブルの一番上を固定」など、豊富なオプションがテーブルブロックにあります↓

セルの背景に「〇」「△」などのアイコンを設定できます↓


ノーコードで見栄えの良い表を作ることができます。
テーブルの比較
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
横スクロール設定 | (PCのみ、SPのみ、PC&スマホ) | 設定できるオプションなし |
ヘッダーの固定 | (SPのみ、PC&スマホ) | 設定できるオプションなし |
背景アイコンの設定 | 設定できる | オプションなし |
テーブルの横幅 | (ピクセル単位) | 指定できるオプションなし |
セルの幅 | (10%、20%、30%、指定なし) | 指定できるオプションなし |
中央揃え | (垂直、水平、水平・垂直) | 設定できるオプションなし |
縦一列目の強調 | (背景色の指定可能) | 設定できるオプションなし |
折り返し禁止 | 設定できる | オプションなし |
テーブルブロックの機能についてはSWELLとJINには大きな差があります。

SWELLの公式ページでテーブルの機能を詳しく紹介しています。
【比較】吹き出しの違い

JIN:Rは登録できる数に制限がある
ブログ定番装飾の「吹き出し」についての比較です。

これが吹き出しです!
SWELL、JIN:Rともにオリジナルの吹き出しブロックがあります。両テーマともに吹き出しの画像とスタイルを事前登録し、エディターから呼び出して使うといった仕様です。
吹き出しを使うたびに、アイコン画像を設定する必要がないので使いやすい装飾です。
SWELLとJIN:Rの吹き出しブロックの違いは、登録できる吹き出しの数です。
吹き出しブロックの比較表
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
登録できる吹き出しの数 | 無制限 | 10個 |

SWELLは無制限、JIN:Rは10個の制限付き
【JIN:R】吹き出しを登録できる数は「10個」まで

JIN:Rは吹き出しを事前登録しブロックエディターに呼び出して使うことができます。
この仕組み自体は便利なのですが、JIN:Rでは以下2点がちょっと気になるポイントです。
気になるポイント
- 登録できる吹き出しは10個まで
- 登録済みの吹き出しをまとめて確認できない
登録できる吹き出しの数の上限は「10個」です。
まず何といってもこれが気になるポイントです。有料テーマなのに、なんでわざわざ上限があるの?

上限を無くしてほしい!
どうしても吹き出しを11個以上使いたいユーザー向けにショートコードを使う方法があります。
カスタマイザーに登録していない吹き出しセットを、エディターに次のコードを埋め込んで表示する使い方です。
ショートコードのサンプル
[jinr_fukidashi1 image="画像URL" name="ここにキャラ名"]<p>吹き出し内容</p>[/jinr_fukidashi1]
ショートコードを使う場合、エディターに吹き出し画像は表示されません。
英文字のプログラムコードがそのまま表示されます↓

1か所でもコードが間違っていると、吹き出しは表示されません。
作業ミスでうっかりショートコードを1つでも消してしまった場合は、間違っているコードをひたすら見つけるという後ろ向きな作業に時間を奪われます。

ちょっと不便だなと感じる点です。
登録済みの吹き出しをまとめて確認できない

上の画像はJIN:Rの吹き出し管理メニューです。吹き出しが画面左端に一覧表示されていますが、詳細はそれぞれの吹き出しをクリックしないと確認できません。
例えば、吹き出し1の中身をチェックする場合は「吹き出し1」をクリックし中身を開くという流れです。

「あれ、これじゃない?」

「こっちかな?」
「あれ、こっちでもない」
カスタマイザー画面に、登録済みの画像一覧で表示してくれたら楽なんですが…
ちなみに下の画面はSWELLの吹き出し管理メニューです。SWELLは登録済みの吹き出しセットが画像付きで表示されます。

【SWELL】吹き出し登録数に上限なし

SWELLはJIN:Rと同じように、事前登録した吹き出しをエディターから呼び出して使う仕様です。
一部のWordPressテーマでは吹き出しを使うたびにアイコン画像を指定するタイプがあります。そういったテーマと比較すると、SWELLの吹き出しは効率的な仕組みになっているなと感じます。
JIN:Rとの違い
- 事前登録できる吹き出しの数に上限がない
- 専用の管理メニューがある
JIN:Rは登録できる吹き出しの数が10個ですが、SWELLは上限値がありません。

好きなだけ吹き出しを登録できます。
SWELLは吹き出し専用の管理メニューがあります。
下の画像はSWELLを有効化したサイトのダッシュボードです。左側に「ふきだし」の専用管理メニューが表示されています↓

登録している吹き出しが画像付きで一覧表示されているので、全体を把握しやすく直感的に編集ができます。
【比較】カバーブロックの違い

JIN:Rは全幅オプションがない
WordPress標準のカバーブロック配置オプションについての比較です。
配置オプションの比較表
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
左・右・中央寄せ | ある | ある |
幅広 | ある | ない |
全幅 | ある | ない |
カバーブロックはコンテンツエリアに動画を設置するといったケースで利用します。
YouTubeなどの動画埋め込みブロックと違い、カバーブロックでは背景に動画を設置し、その上にテキストなど任意のブロックを重ねるといった使い方ができます。
カバーブロックはWordPress標準の機能なので、SWELL、JIN:Rでも利用できますが、配置オプションに違いがあります。SWELLはデフォルトテーマと同じ配置オプションをサポートしていますが、JIN:Rは「幅広」「全幅」が使えません。
【JIN:R】幅広・全幅が使えない

JIN:Rはカバーブロックの配置オプションに「幅広」と「全幅」オプションがありません。
つまりカバーブロックで画面横幅いっぱいに動画を埋め込むことができません。
カバーブロックの比較
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
左・右・中央寄せ | ある | ある |
幅広 | ある | ない |
全幅 | ある | ない |
JIN:Rにはフルワイドというオリジナルの装飾ブロックがありますが、動画ファイルはサポートしていないのでカバーブロックの代替えはできません。
メインビジュアル部分にはカスタマイザーから動画を埋め込むこむことはできるんですが、コンテンツエリアにカバーブロックで全幅動画を埋め込めません。
カバーブロックの全幅オプションは、無料のデフォルトテーマやCocoonでも利用できる標準機能。

有料テーマのJIN:Rでサポートしていないのは残念。
【SWELL】幅広・全幅オプションにしっかり対応している

SWELLはカバーブロックの配置オプションがデフォルトテーマ同様に全て利用できます。
全幅オプションに対応しているので、画面いっぱいに動画を配置するデザインがノーコードで実現できます。
コーポレートサイトなどで縦長デザインのページを作る場合、白い背景がひたすら続くと単調になりがちです。全幅のカバーブロックを仕切りに用いるだけで、目線を変える効果があります。

Webデザインする人にとってこの機能は大きな違い。
【比較】独自フックの違い

JIN:Rには独自フックがない
コードレベルで独自カスタマイズするユーザー向けの比較です。
先に結論を書くと、SWELLは独自フックが数多く用意されています。JIN:Rには独自フックがありません。JIN:Rの公式サポートフォーラムに確認しましたが、独自フックはゼロです。
独自フックの比較
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
アクションフック | ある | ない |
フィルターフック | ある | ない |
コードレベルでカスタマイズするユーザー目線だと、わざわざカスタマイズのたびに、PHPテンプレートファイルを編集するのは面倒ですよね?
できれば子テーマ化せずに、独自フックだけでカスタマイズしたほうが作業もメンテも楽です。

フックでカスタマイズするメリットの一例です↓
メリット
- カスタマイズ対象のテンプレートを探す必要がない
- 子テーマ化する必要がない
- カスタマイズコードを一か所で管理できる
- テーマのバージョンアップ時にメンテナスしやすい
フックでのカスタマイズ例

そもそもフックって何?
そんなユーザー向けにフックを使ったカスタマイズ例を解説します。

まずは「フィルターフック」についてです。
SWELL、JIN:Rともに投稿記事ページの下には関連記事エリアが表示されます↓

関連記事には両テーマとも「表示されている記事と同じカテゴリーに属する記事」が表示される仕様です。
アフィリエイトブログの場合、関連記事エリアに収益記事を表示させるのが一般的なカスタマイズです。ランダムに記事を表示させても収益に直結しません。

収益が発生する記事への導線を設置すべきですよね?
SWELL、JIN:Rともに関連記事エリアの投稿記事を指定するオプションがありません。

「じゃーどうするの?」って話を解説します↓
【SWELL】独自のフックでカスタマイズできる
SWELLは関連記事エリアに表示する記事を自由に指定できる独自フックが用意されています。
PHPテンプレートファイルを直接編集しなくても、次のようなカスタマイズができます↓
関連記事エリアのカスタマイズ例
- 家事カテゴリーの記事には、この収益記事を表示をしよう!
- カスタム投稿の記事には、カスタム投稿の記事を表示しよう!
- カメラタームの記事には、この収益記事を表示をしよう!

アフィリエイトブログで定番のカスタマイズが実現できます。
【JIN:R】独自フックがない
JIN:Rには関連記事エリアを指定する独自フックはありません。
どうしてもカスタマイズしたい場合は、次の作業を行います。
JIN:Rでのカスタマイズの流れ
- 子テーマを用意する→サイト上で有効化
- 対象のテンプレートを特定
- テンプレートファイルを編集する
- テンプレートを子テーマフォルダにアップロード

子テーマ化してカスタマイズするだけでも面倒なんですが、さらに面倒なのがテーマのアップデート時です。
例えば子テーマでフッター(footer.php)のカスタマイズをしたとします。次のアップデートでfooter.phpの内容が変更されてしまうことがあります。どういった変更があったかコードを確認し、独自カスタマイズしているコードの再調整しないと動作しないといったケースがあります。
JIN:Rではどうなるか分かりませんが、旧JINでは出力用のテンプレートファイルが変更されることがありました。直近だと2022年11月23日にVer2.732のアップデートの一環としてheader.phpのコードが一部変更されています。
テンプレートファイルのコードが変更された場合には、アップデート内容を確認し子テーマにカスタマイズコードを貼り直すという作業を行います。
子テーマ化しているファイルが複数あれば、対象のファイルを全て確認しなければなりません。

フックでのカスタマイズと比べると、どうしても工数がかかる。
次の表は、国産のWordPressテーマの独自フックの有無をまとめたものです。
国産WordPressテーマ
テーマ名 | 独自フックの有無 |
---|---|
Arkhe | ある |
Cocoon | ある |
JIN:R | なし |
Nishikii Pro | ある |
Lightning | ある |
SANGO | ある |
Snow Monkey | ある |
STORK19 | ある |
SWELL | ある |
無料テーマのCocoonにも独自フックがあるんですが、なぜかJIN:Rには1つもありません。

メンテナンスの観点からフックはあった方が便利。
【比較】追加CSSコードの違い

SWELLはエディターにCSSが反映される
独自のCSSコードを追加した場合についてです。
ちょっとした色の調整やサイズの変更など、CSSコードを追加することってありますよね?追加CSSの反映についてもSWELLとJIN:Rには違いがあります。
CSSコードの反映について
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
エディターへの反映 | 反映される | 反映されない |

両テーマの違いを解説します。
【JIN:R】ブロックエディターにCSSコードが反映されない
JIN:Rで独自のCSSを利用するといったケースでは、カスタマイザー内の「追加CSS」にコードを書きこみます↓

追加CSSにコードを書き込む作業はWordPressでよく使うカスタマイズ方法なので、違和感はありません。
ですが、この方法だと追加したCSSはブロックエディターには反映されません。CSSコードが反映されているか確認のたびに、プレビューをクリックしてページをチェックしなければいけません。
独自のコードが多いほど、確認に時間がかかります。

かなり面倒。
一人で運営している場合なら「我慢して運営する」という選択肢もあります。
ですが、受注制作でクライアントのサイトを作るケースでは注意が必要です。クライアントから「編集画面と表示されるページが違う」といった指摘を受けることなります。
【SWELL】エディターに追加CSSが反映される
SWELLは「カスタム書式用CSS」というオプションがあります↓

CSSコードを入力すると、フロントとブロックエディターの両方にCSSの装飾が反映される機能です。
記事を書いているさいに、プレビュー画面を確認する必要がないので効率的に作業ができます。

コレは神機能!
CSSコードの反映について
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
エディターへの反映 | 反映される | 反映されない |
【比較】ページごとのサイドバー設定の違い

JIN:Rは投稿記事ごとに個別設定できない
サイドバーの表示設定についてです。
SWELL、JIN:Rともにサイドバーの設定オプションはありますが、JIN:Rは全体設定のみで記事ページで個別に切り替えるオプションはありません。
ページごとの個別設定の比較
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
トップページ | 指定できる | 指定できる |
記事ページ | 指定できる | 指定できない |
カテゴリーページ | 指定できる | 指定できない |

詳しく解説します。
【SWELL】全体設定+個別設定オプションが用意されている
SWELLのカスタマイザーには、サイドバーの一括設定オプションがあります。トップページ・投稿記事・固定ページ・アーカイブページのサイドバーをまとめて設定できる機能です。


サイドバーの位置も選べます。
一括設定とは別に、ページごとにサイドバーの表示を設定できるオプションが記事ページと、固定ページにあります。

一括設定でサイト全体のサイドバーを表示にしつつ、コンテンツに集中してほしいページだけサイドバーを非表示にするといったレイアウトが実現できます。
SWELLだとこんなことが実現できる
- 全体設定でサイドバーを表示(2カラム)
- トップページはサイドバーを消す(1カラム)
- 記事Bはサイドバーを消す(1カラム)
- カテゴリーAのアーカイブはサイドバーを消す(1カラム)
アフィリエイトブログなんかだと集客記事のサイドバーを表示に設定。
成約記事ではページ外に離脱しないようにサイドバーを非表示といった使い分けが一般的です。
レイアウトの役割
レイアウト | 役割 |
---|---|
サイドバーあり | サイドバー上に「ランキング」などのユーザーが興味を持ってくれそうな導線を配置。集客記事から成約ページにユーザーを誘導するといった場合に効果的。 |
サイドバーなし | ユーザーがコンテンツに集中するレイアウト。不要な導線を設置せず、成約を狙うページ。 |
【JIN:R】全体設定のみで個別設定ができない
JIN:Rはトップページの設定と下層ページの全体設定のみです。
次の画像はJIN:Rのカスタマイザーのキャプチャです。ページごとにサイドバーを切り替えるオプションはありません。

ちなみに画像上にある「記事ページ」は下層ページの共通設定です。投稿記事だけでなく、固定ページとアーカイブページもまとめての設定です。SWELLのように、記事ページ・アーカイブページのレイアウトを個別に切り替えるオプションはありません。
サイドバーの位置を指定するオプションはありません。

JIN:Rではサイドバーはコンテンツの右側に表示されます。
レイアウトオプションの比較
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
一括設定 | (トップ、記事、固定ページ、アーカイブ) | 指定できる(トップ、下層ページ) | 指定できる
記事ページの個別設定 | 指定できる | 指定できない |
サイドバーの位置設定 | (左、右) | 指定できる指定できない |
【比較】新着記事の表示オプションの違い

JIN:Rは絞り込みオプションがカテゴリーだけ
サイト型デザインを作る場合など任意の場所に新着記事を表示するケースです。

↓こういうパーツの説明です

SWELL、JIN:Rともに呼び名は違いますが、新着記事を表示するオリジナルブロックがあります。
機能の名称
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
ブロックの名前 | 投稿リスト | 記事リスト |
サイト型デザインを作る場合には新着記事を「全て表示させる」だけでなく、「特定のカテゴリーの記事だけを表示させる」機能があると便利ですよね?
SWELL、JIN:Rともに特定のカテゴリーの記事だけを表示させる機能が付いています。ですが、JIN:Rはタグ、著者、カスタム投稿を絞り込んで表示させる絞り込みオプションはありません。
絞り込み機能の違い
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
カテゴリーによる絞り込み | 対応 | 対応 |
タグによる絞り込み | 対応 | 非対応 |
著者による絞り込み | 対応 | 非対応 |
カスタム投稿による絞り込み | 対応 | 非対応 |
タームによる絞り込み | 対応 | 非対応 |
投稿IDによる絞り込み | 対応 | 非対応 |
特定のタームに属する記事を表示するケースを例にすると、SWELLは該当の記事だけを絞り込みで表示できますがJIN:Rでは設定できません。
【ポイント】カテゴリーの絞り込み機能も違いがある
SWELL、JIN:R両テーマともにカテゴリーによる絞り込み機能をサポートしていますが大きな違いがあります。
SWELLは複数のカテゴリーを同時に選択できますが、JIN:Rは単一のカテゴリーしか選択できません。
SWELLの絞り込み機能
SWELLは複数のカテゴリーを選択できる。

JIN:Rの絞り込み機能
絞り込みで選択できるカテゴリーは1つだけ。

さらに細かな点ですが、SWELLは特定の投稿を除外するといったオプションがあります。
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
表示順序 | 新着順、更新順、人気順、ランダム | オプションなし |
並び順 | 昇順・降順 | オプションなし |
公開日の表示オプション | あり | なし |
更新日の表示オプション | あり | なし |
著者の表示オプション | 対応 | なし |
PV数の表示オプション | あり | なし |
カテゴリーの配置オプション | 非表示、画像の上、日付の横 | なし |
※上記の比較はブロック単位での設定オプションです。
カスタマイザーでの全体設定オプションの比較ではありません。

新着記事を表示させる機能は両テーマにありますが、投稿を絞り込む機能についてはかなり差があります。
【比較】SEO関連の設定オプションの違い

SWELLは構造化データの設定が簡単
SEO関連での比較です。
「こっちのテーマを使うとSEOが強いよ!」
「テーマを切り替えたら検索で一番上に表示される!」

↑みたいな話ではありません。
構造化データはサイトや記事の情報を検索エンジンに伝えるコードのことです。Googleが推奨しているSEOのトレンド技術です。
以下、Googleの公式情報の引用です↓
構造化データのマークアップの仕組みについて
Google は、Google 検索がページのコンテンツを正確に理解するよう努めています。ページの意図を伝える明示的な手がかりとして構造化データを提供してもらうと、Google はそのページをより正確に理解できるようになります。 構造化データとは、ページに関する情報を提供し、そのコンテンツ(たとえば、レシピページの場合は材料、加熱時間と加熱温度、カロリーなど)を分類するために標準化されたデータ形式です。
引用元:Google検索セントラル
簡単に説明すると「このブログ記事は〇〇について解説している記事だよ」という情報を検索エンジンに伝えるデータのことです。
構造化データを適切に設定している記事は、検索エンジンが目立つように表示してくれることがあります。
次の画像をごらんください。Googleの検索結果をPCでスクリーンショットしたものです↓

⭐星印が表示されていて、目立ちますよね?
構造化データで指定したレビュー評価が検索結果ページに表示されている状態です。この表示形式を「リッチリザルト」や「リッチスニペット」と言います。
テキストだけの表示より目立つので、当然クリック率が高くなります。

海外ではクリック率が25%上昇したデータがあります↓
Results: Improved CTR Thanks to Greater SERP Real Estate
引用元:Testing Structured Data: Does FAQ Schema Increase CTR?
When FAQ schema was correctly applied, the additional real estate on the SERP led to a higher click-through-rate. The page we tested was already receiving traffic, but the overall traffic improved by almost 25% from the previous month once the schema was applied.
【SWELL】構造化データが簡単に使える
SWELLは構造化データを簡単に表示させるオプションがあります。
構造化データはいろんな種類がありますが、次の構造化データを簡単に設定できます。
FAQ | 説明 |
---|---|
よくある質問 | FAQ構造化データ。 特定のトピックに関する質問と回答の一覧を掲載したコンテンツ用。 |
商品レビュー | 商品の価格、在庫状況、レビューの評価、配送情報などを掲載するコンテンツ用。 |

本当に簡単?
初心者でも使えるの?
SWELLで「よくある質問」構造化データを有効化する例を紹介します。
ブロックエディター上での作業です。固定ページ、投稿ページの編集画面でFAQブロックを設置します。
ブロック一覧から「FAQブロック」を選択します↓

エディター上で /faq
と入力しても表示されます(ショートカット)。
FAQとして表示するコンテンツを入力するステップです。
質問部分と、返答部分をそれぞれ入力します↓

検索エンジン用に構造化データを出力するオプションを有効化するステップです。
FAQブロックを選択し、「構造化データを有効化する」にチェックを入れます。

以上で作業完了です。
これだけのステップで構造化データが作成されます。Googleの評価しだいでは、検索結果にリッチリザルト形式で表示されます↓

【比較】ランディングページ作成機能の違い

JIN:RにはLP専用のカスタム投稿がない
ランディングページ、いわゆるLP作成機能についてです。
SWELLにはLP専用のカスタム投稿がありますが、JIN:Rには専用のカスタム投稿機能はありません。
比較表
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
LP専用カスタム投稿 | ある | ない |
【JIN:R】LP専用のカスタム投稿機能がない
JIN:RにはSWELLで実装されている、LP専用のカスタム投稿機能はありません。
LP的なページを作る場合は、固定ページを使うことになります。サイト全体を2カラムにしている場合は、カスタムテンプレートを使うことでサイドバーなしのレイアウトにすることは可能なんですが、ヘッダー、フッターなどの共通パーツはそのまま表示されます。
LPだけ、こんなことがしたいけど….
- ロゴマークを非表示にしたい
- グロナビを非表示にしたい
- フッターを非表示にしたい

コードレベルでカスタマイズしないと実現できません。
【SWELL】LP専用のカスタム投稿機能がある

SWELLはLP専用のカスタム投稿があります。固定ページや投稿記事とは別にLPを管理できる専用の投稿タイプです。
LPテンプレートは固定ページや記事ページとは異なるデザインです。
サイト共通のヘッダーやフッターが表示されないテンプレートなので、完全に独立したデザインのLPを作成できます。
LPの編集はブロックエディターです。記事ページを作成するエディターなので、SWELLのオリジナルブロック他、WordPress標準のブロックも利用できます。

【比較】サポート形式の違い

両テーマともにフォーラム形式
設定方法やトラブル発生時に相談できるサポートについての比較です。SWELL、JIN:Rともにフォーラム形式のサポートがあります。
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
フォーラム | ある | ある |
電話 | なし | なし |
メール | なし | なし |
電話やメールを使った個別サポートはありません。
SWELL、JIN:Rのサポートフォーラムを利用してみて感じた点ですが、JIN:RのフォーラムはJIN:R運営スタッフが回答してくれます。肌感だと99%といった高い確率です。一般ユーザーが回答側として参加することは、ほとんど見かけません。
一方のSWELLは、SWELL開発者さん他、有志のボランティアメンバーが回答してくれることが多々あります。
【JIN:R】サポートフォーラム

JIN:Rのサポートフォーラムは公開型です。テーマ購入者のみ質問を投稿できますが、インターネット上に質問と回答が公開されます。質問内容は、JIN:Rテーマ購入者以外でも見ることができます。
開発者と個別で相談できるプライベートサポート的なオプションはありません。
ちなみに、質問するときに自分のサイトURLを入力するオプションがあります↓

「知らない人に、バレるのが嫌…」
そんな人向けにURL非公開オプションがあります。このオプションを有効化すると、入力したサイトURLはJIN:Rフォーラム運営メンバーしか見れなくなります。
【SWELL】専門家が回答してくれる

SWELLのフォーラムも公開型です。SWELL購入者のみトピックを立てることができますが、内容は公開され購入者以外でも閲覧できる仕組みです。
例えばサイトの高速化に関して質問すると、高速化の専門家が回答してくれることがあります。
ヒトデブログでお馴染みのヒトデさんをご存じの方は多いと思いますが、ヒトデブログの高速化を担当しているのはスキルシェアさんです↓
JIN:Rたしかに早くなってますが、僕の場合は元からスキルシェア先生に高速化頼んでて早かったのであんま関係ないかもですw
— ☆←ヒトデ@ブロガー (@hitodeblog) December 1, 2022
スキルシェアさんはSWELLの高速化顧問で、フォーラムで頻繁に回答してくれています。
スキルシェアさん以外にも、プラグインの開発者さんやWebサイト制作系の専門家が回答しているのをよく見かけます。
中にはJIN:Rの開発陣が推奨するプラグインの作者さんも回答しており、「レベル高!」と感心することがあります。
両方のフォーラムを利用してみましたがJIN:RのフォーラムではJIN:R開発陣が返答し、SWELLはSWELL開発陣だけでなく専門家が回答している傾向があるなという印象です。
【比較】コミュニティーの違い

SWELL、JIN:Rともにユーザー同士がコミュニケーションをとれるオンラインスペースがあります。
どちらもテーマ購入者限定でクローズな環境です。フォーラムのようにやりとりは公開されません。
プラットフォーム
SWELL | JIN:R | |
---|---|---|
コミュニティー | Discord | Slack |

それぞれの特徴を解説します。
【JIN:R】プラットフォームはSlack

料金 | |
---|---|
参加料金 | 無料 |
月額料金 | 無料 |
JIN:RのオンラインコミュニティーはSlackです。
参加料や月額料金などはありません。
JIN:Rのちょっとした相談、要望といったJIN:R開発陣に対しての書き込みや、雑談、作業の依頼といったユーザー間のチャンネルがあります。

テーマ開発者が直接返答してくれることが多く、レスも早く丁寧な対話が目立ちます。
残念な点が1点あります。2022年9月1日にSlackの料金システムが変更になり、90日前のやりとりが消えてしまうことなりました。
蓄積されたカスタマイズ情報などを見ることができなくなってしまい残念です。
【SWELL】プラットフォームはDiscord

料金 | |
---|---|
参加料金 | 無料 |
月額料金 | 無料 |
SWELLのオンラインコミュニティーはDiscordです。JIN:R同様に参加料金や月額料金はありません。
以前のプラットフォームはSlackでしたが、Slackの料金システムが変更になり現在Discordに移行しています。
【比較】他のテーマからの移行作業の違い

SWELLはテーマ切り替えプラグインが豊富
運営しているサイトのテーマの切り替えやすさについてです。
例えば無料テーマのCocoonを使っているユーザーが、SWELLやJIN:Rにテーマを切り替えるといったケースです。
JIN:RはJINからのサポートを補助する移管プラグインがあります。JIN以外の他のテーマから移行する用のプラグインはありません。
一方のSWELLは、Cocoonを含む6個のブログ系テーマ切り替えを補助する乗り換えサポート用プラグインがあります。
テーマ切り替え補助プラグイン
切り替え前のテーマ | SWELLへの移行 | JIN:Rへの移行 |
---|---|---|
Cocoon | ある | ない |
AFFINGER5 | ある | ない |
JIN | ある | ※ベータ版 | ある
JIN:R | ない | – |
SWELL | – | ない |
SANGO | ある | ない |
STORK | ある | ない |
THE THOR | ある | ない |
【JIN:R】JINからのみ移管プラグインが利用可能
JINからJIN:Rにテーマを切り替えるユーザー向けに移管プラグインを公開しています。

以下、公式サイトの引用です↓
JIN → JIN:Rへの移管プラグインはβ版となっています。
引用元:JIN:R「テーマ関連ファイル」
不具合チェックを重ねてのベータ版ではありますが、環境や使い方によって不具合が起こる可能性があります。「βテストに協力するよ」という方だけ、ご利用いただけると幸いです。
JIN以外のテーマからの移管プラグインは提供していません。
【SWELL】6テーマ用の乗り換えサポートプラグインがある
SWELLは、他のブログテーマからの乗り換えサポート用プラグインが6個あります。
ちなみにSWELLのプラグインはJIN:Rの移管プラグインとは違い、ベータ版ではありません。
乗り換えサポート用プラグイン
人気無料テーマのCocoonからの移行をサポートしているで、Cocoonユーザーにとっては嬉しいポイントでしょうね。

Cocoonの開発者である、わいひらさんも次のようなコメントをしています↓
Cocoon作者の観点からしても、Cocoonから他のWordPressテーマを乗り換えるなら、現状ではSWELL一択です。
引用元:Cocoon公式サイト「Cocoonから乗り換えるのにおすすめなテーマはこれ。注意点・変更方法など」
FAQ

SWELLを安く方法はありますか?
次の記事で解説しています。

JIN:Rを安く買う方法はありますか?
JINを持っているユーザーは割引があります。
その他ユーザーについては割引はありません。
SWELL、JIIN:RテーマのセルフバックできるASPはありますか?
ありません。
どっちのテーマがおすすめですか?
個人的にSWELLをおすすめします。
【比較】ユーザーの口コミ

ツイッターで見かけたユーザーの口コミです。
SWELLとJIN:R両方を使ったという内容のツイートをしているコメントをいくつか紹介します。
公式サイトの売り文句を見てかなり期待したんだけどま。
— とある点P (@a_point___P) November 26, 2022
実力以上に輝かせて魅せる特殊スキルが高すぎるだけだった。
SWELLのブログパーツに該当する機能が搭載されてるテーマがない
— じょーざあふぃ@WEBサイト運営IT社長 (@butiwannabehelo) November 23, 2022
JINRもSANGOもcocoonもダメ
結果SWELL一択になる
テーマ色々使い分けたいのにいいいいいい
Jin:R導入してみたけどグーテンベルグのブロックエディター慣れればサクッと書けそう
— ゲマちゃん@フサフサ (@gemakomi) November 9, 2022
swellより書き心地が好み🥺
できることはまだまだSWELLが多いですねー。
— suya 📗マニュオン | WP-Search (@suyasite) November 14, 2022
JIN:Rは今後に期待したいです😆
どっちのテーマが初心者におススメか?

圧倒的にSWELL
作りたいサイトを実現しやすいテーマを選ぶのが普通でしょうが、僕ならSWELLを選びます。
テーマ購入の目的がアフィリエイトブログでも、コーポレートサイト制作どちらのケースでもSWELLです。

理由についてです。
【理由】リリース直後のテーマを選んではダメ
一般論なんですが、リリース直後のものを選ぶのはリスクがあります。

どんなリスクがあるの?
おもに次の2点です。
リリース直後のテーマを選ぶリスク
- 未発見のバグがある可能性
- テーマ開発の継続性

それぞれ解説します。
未発見のバグがある可能性
リリース直後のWordPressテーマは部分的に「動かない」「表示されない」といったバグを含む可能性があります。
販売前に開発者がチェックしていても、いろんなユーザーが使うことでバグが見つかることがあります。
バグの一例
- ページが表示されない
- レイアウトがずれる
- 装飾が反映されない
- エラーが出る
JIN:Rの公式フォーラムにもユーザーにより不具合の報告が投稿されているので、例外ではありません。

僕も不具合っぽいものを複数見つけて報告しています。
テーマ開発の継続性
誰でも最初はモチベーションが高いものです。
ですが、テーマ販売事業者のモチベーション低下によりテーマの開発がストップするリスクがあります。
WordPressのテーマはWordPress本体にあわせてアップデートしていくものです。
WordPress本体のバージョンアップ時に、とんでもない仕様変更をすることがあります。本体側での仕様変更にあわせて、テーマの中身もバージョンアップしないと不具合が発生することがあります。

最悪の場合、WordPress本体のアップデート後にサイトが表示されなくなることもあります。
僕本人の経験談なんですが、WordPress.4.xだと動いてたサイトを5.xにアップデートしたら、英文字のエラーが出まくったことがあります。
テーマは購入したものだったんですが、テーマの開発がストップしてしまったため、テーマを切り替えるしかありませんでした。全ページのリライト作業があったので、本当にツラかったです。
1年は様子見です
僕はWeb制作の仕事をしていますが、リリースされたばかりのテーマを本番環境で使うことは一切ありません。
自分のブログ、受注制作で第三者のサイトを作るケース両方です。
SWELL推しですが、SWELLに関してもリリースから1年以上経過してから本番環境で利用しています。
どんなに評判が良くてもリリース直後は様子見です。
リリース時に発見できなかったバグの修正。テーマのアップデートをしっかりしているか見定めたうえで、テーマを使うか判断します。

テーマ選びで損をしたくなければ、半年から1年程度は様子を見るのがおススメです。
WordPressテーマ選びを失敗すると….
WordPressテーマは一度選んだら、気軽に変更することはできません。
テーマを変更すると移行作業が発生します。すでに運営が始まっているブログで、ある程度の記事数を公開しているケースだとテーマを切り替えるのは大変です。
切り替え前にブログ記事で使っていた装飾を、新しいテーマの装飾に変更するといった地道なリライト作業をひたすら行うからです。
修正のリライトは1記事あたり15分~30分程度かかります。そのあいだ、新記事を作成する時間が奪われます。

できればテーマ切り替えはやりたくない作業です。
SWELLを選ぶリスクは?
SWELLは人気テーマでユーザー数がかなり急増しています。個人的に気になる点はサポートの速さです。
SWELLのサポートは公開型のフォーラム形式です。数年前ですが、フォーラムに質問した場合のレスが超絶早かったと記憶しています。
ちょとしたCSSのレイアウトずれを報告したら、修正バージョンが報告から数時間で配布されました。
今でもクリティカルなバグへの対応は早いんですが、昔と比較すると設定などのユルい質問についてのレスは遅くなったなと感じます。
まとめ
WordPressテーマ「SWELL」と「JIN:R」の比較について紹介しました。
「デザインが良さそうだから….」という理由だけでWordPressテーマを選び、過去に失敗した経験が何度もあります。公式サイトのデモサイトはプロが販売用に作っているので、オシャレで魅力的です。
WordPressテーマは後で気軽に切り替えることができません。一度選ぶと数年単位で付き合うパートナーです。デザインだけでなく、しっかり中身と開発事業者の実績を確認したうえで選択しましょう。
※バージョンアップにより仕様が変更される場合があります。最新情報はテーマ販売会社の公式ページを確認してください。
