SWELLとNishiki Proってどっちがいいの?
テーマの違いを知りたい
会社のHPを作るならどっちがいい?
そんな疑問に答えます。
有料テーマって何が違うのかイマイチ分かりませんよね?
SWELLとNishiki Proの価格はざっくり2万円。なかなかの金額なのでハズレを選んで失敗したくありません。
当ブログはSWELLを使っています。Nishiki Proの製品版ライセンスを持ってる僕がSWELLとNishii Proユーザーとして使用感を含めた感想を含めて比較解説します。
WordPressテーマ「SWELL」とは?
とにかく操作しやすい
SWELL | |
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テーマ名 | SWELL(読み方はスウェル) |
販売事業者 | 株式会社LOOS |
発売日 | 2019年3月 |
価格 | 17,600円(税込み価格) |
公式サイト | WordPressテーマ「SWELL」 |
ここ数年で急速にユーザーが増えている人気テーマ「SWELL」。
WordPress標準のブロックエディターに対応、とろけるような操作性でWordPress初心者にも扱えるUI。とにかく細部の作り込みが凄い。テーマ開発者さんの性格というか、良いものを作るんだという意思を感じるクオリティー。
デザインのカスタマイズ性が高く、HTMLといったプログラムコードの知識がゼロでも簡単にオシャレなデザインにアレンジできるのもSWELLの特徴。
SWELLのエディターの使いやすさは別格。
SWELLはブログ・企業サイト両方に対応しており、ブロガーやWeb制作事業者にも人気のテーマ。ツイッター上でSWELLに関するつぶやきを毎時確認できるほどユーザーに愛されているテーマ。
WordPressテーマ「Nishiki Pro」とは?
足りないのは知名度だけ
Nishiki Pro | |
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テーマ名 | Nishiki Pro(読み方はニシキプロ) |
販売事業者 | 株式会社 AnimaGate |
発売日 | 2019年3月 |
価格 | 17,800円(税込み価格) |
公式サイト | サポトピア |
Nishiki ProはSWELL同様にWordPress標準ブロックエディターに対応しているテーマ。
デザインに主張やクセがないため、どんなサイト制作でも対応できるオールラウンダー。
レーダーチャートブロック、レイアウトブロック、絞り込み検索機能、AMPなど、他の有料テーマではほとんど実装されていない機能を標準搭載。
国産の有料テーマとしてはめずらしくお試し版のテーマを完全無料で公開。お試し版を自由に試し、納得したうえでライセンスを購入するスタイル。
SWELLと比較すると知名度は低い。ただしテーマの質は本物です。
僕はSWEL大好きユーザーですが、Nishiki Proにも最近ハマっています。
公式 WordPressテーマNishiki Pro販売サイト「サポトピア」
【比較】デザインの違いを比較
自由度が高い
SWELL、Nisiki Proともにブロックエディター対応テーマです。
旧式テーマによくある「クラシックエディター+カスタムフィールド構成」ではありません。その為、デザインの自由度は非常に高いです。
両テーマともに任意の固定ページをトップページに指定し、サイト型のデザインをサクサク作れますのでテンプレ感のないデザインをプログラムの知識ゼロでも実現できます。
SWELLで作ったデモサイト
SWELLで企業系のデモサイトを作ってみました。
コーポレート、飲食、和風、学習塾、不動産、アーティストサイトなんかも簡単に作成できました。WordPresの基本機能とSWELLのオリジナルブロックの知識があるとこんなデザインのサイトが2~3時間で作成できます。
Nishiki Proで作ったデモサイト
Nishiki Proを使い企業サイトのデモサイトを作ってみました。
Nihsiki ProでもSWELL同様にコーポレートサイトや和風のサイトデザインを作ることができます。
SWELL、Nishiki Proのデモサイトはプラグインを入れたり、CSSを追加したりしてオシャレ度高めに作っています!
【比較】テーマ価格とライセンスシステムの違い
だいぶ違う?
SWELLとNishiki Proはライセンスに大きな違いがあります。特にNishiki Proは他のテーマとは形態が違います。SWELLのテーマの価格、Nishiki Proのライセンス形態につい違いを解説します。
SWELL | Nishiki Pro | |
---|---|---|
テーマの価格 | 17,600円 | 無料 |
サイトライセンス | 制限なし | 17,800円 / 1サイト |
更新料金の有無 | なし | なし |
SWELLのテーマ料金とライセンスについて
SWELLはテーマ価格17,600円です。買い切りで一度支払うだけ。更新料金といったシステムはありません。
テーマを購入すると会員ページ上からテーマファイルをダウンロードできます。テーマファイルのダウンロード回数に制限はありませんし、テーマファイルは複製できます。
WordPress公式ディレクトリーで配布されている無料テーマと同様に、WordPressにアップロードしテーマを有効化すると使える仕組みです。「ライセンスキー」といったものありません。
SWELL | |
---|---|
自分のサイト | 制限なし |
クライアントのサイト | 制限なし |
利用NGなジャンル | なし |
SWELLは自分のサイト、第三者のサイトでも追加料金なしで複数サイトの制作ができるGPLライセンスです。WordPress有料テーマとしてはかなり珍しいライセンスと言えます。
ちなみに、国産の有料テーマによくあるのが、次のようなライセンス形態です。
有料テーマのライセンスの一例
- 自分のサイトなら複数サイトOK
- クライアントのサイトを作る場合は別途追加ライセンス必要
- 制作代行特別ライセンスが必要
SWELLは1つテーマを購入するだけで、自分のサイト、クライアントのサイトを追加料金なしで制作可能です。
大きな案件を取るのが難しいフリーランサーにとっては案件ごとに有料テーマを購入するのは大きな出費。SWELLのように使いまわしできるテーマはありがたい存在です。
Nishiki Proの料金とライセンスについて
Nishiki Pro | |
---|---|
テーマの価格 | 無料 |
サイトライセンス | 17,800円 / 1サイト |
更新料金の有無 | なし |
Nishiki Proテーマ本体は無料で配布されており自由に使ってOKという、ちょっと他の有料テーマにはないスタイルです!
じゃーライセンスって何?
テーマが無料で使えるなら、ライセンス買わなくてもいいんでしょ?
僕も購入前はそんなイメージでした。
Nishiki Proを無料で利用して気づいたのですが、ライセンス無しで使うと次のようなリスク・デメリットがあります。
デメリット・リスク
- 「お試し版の表示」を消せない
- サポートを受けることができない
- テーマのアップデートができない
「お試し版の表示」について解説します。
ライセンス登録前だと、ダッシュボード上に「お試し版を使用しています」と表示されます↓
投稿ページでも固定ページでも、このメッセージが表示され続けます。
僕は仕事でお客さんのサイトを作りますが、さすがにお試し版の表示が出たまま納品することはできません。
普通に考えて仕事でサイトを作るならライセンスが必要になります。
ライセンスは1サイトごとに1つ必要になります。2サイト作るなら2ライセンス必要です。
ちなみにライセンスの移し替えは可能です。例えばサイトAでライセンスを使っていた後、ライセンスAを別テーマに変更。余ったライセンスをサイトBに移し替えるとことは可能です。
Nishiki Proのライセンスについては次の記事で詳しく解説しています。
【比較】サポートの違い
どちらも書き込み投稿が基本サポート
SWELL | Nishiki Pro | |
---|---|---|
基本サポート | フォラーム(一般公開) | 会員コミュニティー(非公開) |
個別サポート | なし | チケット制 |
有料テーマを導入するメリットの1つがサポートです。SWELL Nishiki Pro両テーマともにサポートがついていますが、違いがあります。
SWELLのサポート形式
SWELLのサポートは公開型のフォーラムです。
フォーラムはいわゆる会員制の書き込みサイトです。質問や相談をフォーラムに投稿すると、テーマ開発者さんやSWELLユーザーさんがコメントしてくれるシステムです。
SWELLを購入するとフォーラムに投稿できるアカウントが作成できます。アカウント登録は無料。毎月課金されることもありませんので安心です。ちなみに「購入日から〇〇日だけ」といったサポートの期限もありません。
投稿内容を閲覧するだけならアカウントはいりませんので、SWELL購入前にチェックすることが可能です。
SWELLのフォーラムは公開型です。やりとりはネット上に公開されます。
質問のやり取りが公開されている点をデメリットと感じる人もいるかもしれません。例えば、Web制作の案件でクライントのサイトを運営している人によっては内容によってはちょっと相談しづらく感じるかもしれません。
公開型のフォーラム以外にテーマ開発者さんに個別に相談できるサポートシステムはありません。
機能の要望を投稿することはできますが、独自カスタマイズの個別相談などは出来ません。どうしてもクライアントワークで実装できない仕様がある場合は専門業者を探すか、SWELLの会員コミュニティーで対応できそうな人を募りましょう。
Nishiki Proのサポート形式
Nishiki ProにもSWELLのフォーラムと同様にサポートシステムがあります。
SWELLは「フォーラム」、Nishiki Proは「ユーザーコミュニティー」という別の名称ですが同じようなイメージです。質問を投稿するとNishiki Proテーマ開発者さんと他のユーザーさんがコメントしてくれます。
ちなみにNishiki Proのユーザーコミュニティーにはライセンス保有者以外の人でも参加できます。
購入前に「ちょっと見てみたい」「質問してみたい」という人でもアカウントを作ることができます。
SWELL | Nishiki Pro | |
---|---|---|
参加者 | テーマ購入者限定 | 誰でも参加できる |
会員システム | 公開型 | 非公開型 |
個別サポート
Nishiki Proは個別サポートを提供しています。
個別サポートのやりとりは相談者とテーマ開発者さんのみで、他のユーザーには公開されません。Web制作の仕事をしている人でクライアントの情報を他人に見せたくない人にとっては便利なシステムだと思います。
この手の個別サポートを提供している有料テーマってNishiki Pro以外みたことありません。
テーマの特徴・気になる機能をピックアップ
いくつか気になる特徴・機能をピックアップして紹介します。
【SWELL】装飾機能が豊富で使いやすい
SWELLはテキストをオシャレに見せる装飾機能が豊富です。
1つ1つのパーツがオシャレで、色や組み合わせを自分好みにアレンジできます。とにかく直感的な操作で作業ができる使いやさも備えています。
YouTubeのSWELL公式チャンネルで操作の様子を見ることができます↓
「ブログ運営するならSWELL」
一度SWELLを利用すると、他のテーマには戻れないと感じるユーザーもSNSでよく見かけます。
JINは持っていないので何も言えませんが、SWELLは今まで買ったテーマで一番良いです、他を遣う気になれません。
— もなか (@Monaka_0216) June 25, 2021
見た目はシンプルですが、ブロックエディターだけど、どんなかたちにもしやすいのがSWELL。
テンプレートのように決まった形になりがちなテーマとは違う使いやすさがあります
JINのブログテーマが行方不明になってしまって、特化ブログに使えんかったからSWELLを購入…かなり痛い出費😭
— みやび@ワーママ奮闘中! (@miyabi84_) June 12, 2021
とも思ってたけど、SWELLが使いやす過ぎてびっくりしてる!これ使ったらもう他使えないわ…!
記事移行とテーマ変更によるデザイン崩れ修正が大変だったけど、出口が見えてきた♪
お仕事でワードプレスのテーマ色々試してる
— すみす☕️時短正社員ママWebデザイナー💻 (@Noakesxxx) June 24, 2021
SWELLでできたことが他の有料テーマでできないときがっくりくる
これはもう今後有料テーマはSWELLしか使えなさそうだ…
あとは少しスノウモンキー気になる
職業柄、他のテーマも使うことが多いけれど、やっぱりSWELLは細かいところに気遣いがあるなぁとつくづく思う。
— 千葉ゆきえ@つくって・育てるホームページ制作 (@yukiweb_jp) July 7, 2021
ブロック1つを取ってもしっかりデザインが作り込まれてるのがすごいと思う✨
【Nishiki Pro】セクションブロックがサイト制作向き
僕はNihsiki Proの「セクションブロック」が大好きです。
セクションブロックって何?
セクションブロックはエディター上で使うNishiki Proオリジナルブロックの1つです。このセクションブロックを使うと、コンテンツエリアを横幅いっぱいに広げることができます。
セクションブロックの背景には「色」や「画像」を指定できます。ここまでだったらSWELLを含めて、他のテーマでもサポートしている機能です。Nishiki Proは背景に画像を設定し、上下の区切り線を設定できるというオプションがあります。
SWELLにも境界線という似たオプションがあります。ですが、SWELLは背景に「色」を指定した場合に限り、境界線オプションが使えます。背景に画像を指定した場合は、境界線オプションは利用できません。
デザインでかなり大きな差が出る機能です。
↓こんな感じで背景と区切り線を指定できます。
サイト制作する場合にデザインの幅が広がる機能。
メチャクチャ使えます。
【Nishiki Pro】レーダーチャートブロック
レーダーチャートブロックはNishiki Proオリジナルブロックの1つです。レーダーチャートが搭載されているテーマをNishiki Pro以外で見たことがありません。当然SWELLにもない機能です。
かなり個性的な機能ですよね?
チャートグラフに表示される要素はブロックオプションから簡単に増やせます。ブロックオプションから調整できる要素が多く、かなり使い勝手は良いです。
ブロックオプション
- テキストの色
- チャートの背景色
- チャート内の色
比較やレビュー系のガジェットブログを運営している人にとっは便利そうな機能。テーブルブロックでデータを示すより、視覚的にアピールできるのでかなり気にいっています。
WordPressプラグインにグラフを作るプラグインはいくつかあります。しかしレーダーチャート式のグラフをサポートしているものは有料プラグインぐらいです。
Nishiki Proはテーマに標準的に搭載されているのでプラグインのように互換性を気にする必要もありません。
SWELLとNishiki Proどっちを選べばいいの?
SWELL、Nishiki Pro両テーマのユーザーですが、両方とも非常に使いやすいテーマです。
正直に言ってしまうと「段落ブロックの装飾の豊富さ」「デザイン」「使い勝手」などで僕はSWELLの方が好みです。ですが、運営予定のサイトデザインと仕様によりテーマを使い分けしています。
「この仕様とデザインならNishiki Proが良さそうだ」という状況ならNishiki Proを選びます。
Nishiki Proは無料でテーマを試すことができます。まずはお試し版を試すのがオススメです。Nishiki Proの機能に満足出来たらライセンスを購入すれば「買ったけど期待していたのと違う」なんてことにはなりません。
とりあえずどっちのテーマが自分にあってるか知りたい人向けに、どんな感じでテーマを選ぶと良さそうかをまとめました。
どっちのテーマにしようか迷っている人は参考にしてください。
SWELL向けの人・用途
次に当てはまる人はSWELLの方が向いています。
- 収益系のブログを運営したい人
- 記事の装飾が多いテーマを選びたい人
- 低価格帯サイト制作サービスをしているWeb制作事業者
SWELLは記事を装飾する機能が豊富なテーマです。オシャレに記事をデコレーションしたい人なら迷わずSWELL。
Nishiki Proと比較してユーザー数も多くカスタマイズ情報も豊富です。ネットに情報が多いので「わざわざ質問するのが嫌」「自分で調べて解決したい」人にも向いています。
ライセンスはNishiki Proよりお得。1つ購入すれば自分のサイト、クライアントサイトの制作に追加料金なしで利用できます。Web制作をしている事業者で低価格帯なサービスをしている人にとっては最適なテーマと言えます。
Nishiki Pro向けの人・用途
次に当てはまる人はNishiki Proの方が向いています。
- レーダーチャートが必要なレビュー系ブログ運営者
- AMP機能が必要な人
- 絞り込み検索機能が必要な人
- 勉強会などを活用しスキルアップしたい人
- 個別のサポートシステムが必要な人
Nihsiki Proはテーマ開発者さんやユーザーさん主催の無料勉強会をオンライン実施しています。
これからWordPressをしっかり勉強したいという人や、サイト制作の繋がりを探している人にはぜひチャレンジもらいたいテーマです。
まとめ
WordPress有料テーマ「SWELL」と「Nishiki Pro」の違いを解説しました。
個人的にどちらもかなり使いやすいテーマ。ライセンスも考慮し、ブログを作るならSWELL。サイト制作ならデザインや運営目的に合わせてどちらかを選ぶといった感じで両テーマを使い分けています。
SWELL | Nishiki Pro | |
---|---|---|
テーマ名 | SWELL(読み方はスウェル) | Nishiki Pro(読み方はニシキプロ) |
販売事業者 | 株式会社LOOS | 株式会社 AnimaGate |
発売日 | 2019年3月 | 2019年3月 |
価格 | 17,600円(税込み価格) | 17,800円(税込み価格) |
ライセンス | 複数サイトOK | サイト毎 |
ブロックエディター対応 | ||
公式サイト | WordPressテーマ「SWELL」 | サポトピア |