WordPressテーマのNishiki Proってどうなの?
使っている人のリアルな感想を教えてほしい
デメリットもあるんでしょ?
以前から気になっていたWordPress有料テーマ「Nishiki Pro」。
先日Nishiki Proの製品版のライセンスをようやく購入しました。使用感だけでなく、使ってみて分かった悪い意味で気になる点・デメリットを含めてNishiki Proをレビューしていきます。
【概要】WordPressテーマ「Nishiki Pro」について
まずはNishiki Proの基本データです。
Nishiki ProはWordPressで使う有料テーマ。割と最近発売されたテーマなので知名度的にちょっとマイナー?な気がします。
Nishiki Pro | |
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テーマ名 | Nishiki Pro (読み方:にしきぷろ) |
販売価格 | 17,800円(税込み価格) |
販売事業者 | 株式会社 AnimaGate 所在地:〒114-0032 東京都北区中十条 2-9-25-7 |
発売日 | 2019年1月17日 |
動作環境 | WordPress 5.7以上、PHP 7.2 以上 |
公式サイト | Nishiki Pro公式サイト |
【レビュー】Nishiki Pro初心者がサイトを作ってみた
あまりNishiki Proのことが分からない状態で、なんとなくサイト風なものを作ってみました。
制作にかかった時間は1サイトあたり2時間~3時間程度です。
公式 デモサイト一覧を見る
Nishiki Proの第一印象
Nishiki Proを扱ってみた第一印象です。
テーマの印象
- 変なクセがない
- 細部へのこだわりを感じる
- 他のテーマにはない独自機能がある
それぞれの印象を詳しくお話します。
変なクセがない
有料テーマってわりと「ハッキリとした個性」があったりします。
例えば「このテーマは和風サイト用」ですとか、「SEOにこだわったアフィエイター用です!」といった個性です。
Nishiki Proはそういった強い個性がないのが個性だと感じました。ベースとなる色もシンプル。どんな業種のサイトでも作れる感じがしました。
テーマファイルの編集をしなくても「テンプレ感の強いデザイン」にはなりません。
細部へのこだわりを感じる
Nishiki Proのオリジナルブロックを使っていて、細部の作り込みが凄いなと感じました。
オリジナルブロックのプションが多い。
僕は他のWordPresss有料テーマをかなり使っていますが、他のテーマと比較してもNishiki Proのブロックオプションはかなり多いなと感じます。
例えばサイト制作で使うセクションブロックは、セクションの余白を数値で指定可能で単位も自由に選べます。しかも、セクションの「上」「下」は別という作り込みです。
クライアントワークをしていると余白部分の修正は頻繁に入るので、かなり実用的なオプションが搭載されているテーマだと感心しました。
他のテーマにはない独自の機能がある
レーダーチャートブロックや絞り込み検索機能が標準で使えます。絞り込み検索機能自体がテーマに搭載されていることはまれにありますが、レーダーチャートはNishiki Proでしか見たことがありません。
レビュー系記事を書くブロガーさん向けの機能なんでしょうか?かなり個性的だなと感じました。
【感想】Nishiki Proの特徴と導入メリット
Nishiki Proを使ってみて感じたテーマの特徴・メリットをまとめした。
仕事でWeb制作するユーザーとしての目線です。
Webサイト制作者として感じたNishiki Proのメリット・特徴
- 無料でお試し版が利用できる
- ブロックエディターに対応している
- オリジナルブロックが実用的で使いやすい
- 利用者が少ないのでデザイン被りしない
- アップデート頻度が高い
- サポートがある
- 無料のオンライン勉強会に参加できる
- マニュアルがわかりやすい
- ECサイトを簡単に作れる
メリット①:無料でお試し版が利用できる
Nishiki Proは無料で自由に利用できるお試し版が公開されています。
公式ページのお試し版ページにテーマのダウンロードリンクがあり、誰でもお試し版を入手できます。会員登録といった面倒な登録作業は一切ありません。
ダウンロードするファイルは一般的なテーマと同じ形式のZIPファイルです。WordPressダッシュボード上からテーマを追加し有効化するだけで利用できます。
一番驚いたことに、製品版とお試し版はまったく同じ機能です。ちょっと意味がわからないですね?
お試し版は機能限定されているのかと思いきや、普通に製品版と全く同じ機能です。
何が違うの?
製品版とお試し版の違いは次の3つ
無料のお試し版
- サポートがない
- テーマをアップデートできない
- 管理画面に「お試し版」の表示がでる
有料テーマは買ってみないと詳細な使用感が分かりませんが、Nishiki Proは製品版を購入前に試すことができるというメリットがあります。
Nishiki Proが少しでも気になっているなら、アレコレ調べるよりお試し版をダウンロードして自分の環境で試してみると良いでしょう。僕はお試し版を数ヶ月試した後、製品版のライセンスキーを購入しました。
テーマの機能に不安な気持ちを持つことなく買い物ができました。
メリット②:ブロックエディターに対応している
Nishiki ProはWordPress標準のブロックエディターに対応しています。
国産の有料テーマだと未だにクラシックエディタープラグインを入れないと使えないタイプが多いので、この点は非常に大きいメリットです。
僕はもともとクラシックエディターのユーザーですが、今ではブロックエディターの方が使いやすく感じます。
むしろクラシックエディターなんて使いありません。
ブログ記事を書く程度のサイトならクラシックエディターでも問題ありませんが、サイト制作に限ると断然ブロックエディターの方が作りやすくメンテナンスもしやすいです。
納品先のクライアントがWordPressの知識のない運用担当者でもブロックエディターなら感覚的に編集できます。クライアントの満足度が高いと次の仕事に繋がります。これって相当重要なポイントです。
旧式のクラシックエディターの場合は、ちょっと凝ったデザインを実現するためにはHTML+CSSコーディングが必要。エディターをHTMLからテキストモードに切り替えるたびにコードが消えるトラブルが発生します。
Nishiki Proの場合はブロックなので安心でした。
メリット③:オリジナルブロックが実用的で使いやすい
ブロックエディターの特徴はなんといってもブロックです。Nishiki Proは16個のオリジナルのブロックが用意されています。
サイト制作でメチャクチャ便利だなーと感じたのは次の3つ。
Nishiki Proの実用的なオリジナルブロック
- アニメーションブロック
- レイアウトブロック
- セクションブロック
アニメーションブロックについて
アニメーションブロックは文字や画像などをフワッと表示させるエフェクト系ブロックです。ちょっとしたエフェクトですが、このアニメーションがあるだけでサイトの雰囲気がワンランクアップします。
アニメーションは全部で14種類とかなり豊富です。「実行時間」と「遅れ(Delay)」を数字で設定できるのでかなり細かくチューニングできます。
アニメーションはエディター画面で挙動を確認できます。色々試して気に入ったものを選択すればOK。わざわざ確認のためプレビューで別ページをは開く必要はありません。
これはメチャクチャ便利。
少し残念だなと感じる点はアニメーションの設定方法です。
Nishiki Proではアニメーションブロックを挿入し、そのブロックの中に段落ブロックや画像ブロックをを入れるという使い方をします。
アニメーションを付ける操作の流れ
- アニメーションブロックを挿入する
- アニメーションブロック内にブロックを入れる(段落、画像など任意のブロック)
あらかじめアニメーションを含む設計がしっかりしていれば問題ありません。
でも、後から「このブロックをアニメーションにしよう」といった場合にはブロックの手直しをしないといけません。
後から任意のブロックにアニメーションを設定出来る仕様だったら使いやすいのにと感じました。
レイアウトブロックについて
Nishiki Proの「レイアウトブロック」は実用性が非常に高いなと感じまた。
このレイアウトブロックは横並びにブロックを並べて、デバイスごとに一列に何個ブロックを表示するか指定できるブロックです。例えば6つブロックを使う場合に、「PCなら1列に3つ」、「タブレットなら3つ」、「スマホなら2つ」といった設定が可能です。
ブロックエディターの標準ブロックに「カラムブロック」がありますが。一見するとレイアウトブロックと似ていてるようで全然違います。
カラムブロックは一列に指定の数だけブロックを表示します。デバイスごとに1列に表示する個数を指定する機能はありません。
レイアウトブロックとカラムブロックと違い
ブロック名 | デバイスごとに表示するカラム数の指定 |
---|---|
レイアウトブロック(Nishiki Pro) | 出来る |
カラムブロック(コア) | 出来ない |
サイト制作をしていると、当然クライアントから「PCなら一列に4つ並べてスマホなら2つにしたい」といった要望を受けることがあります。そんな時にレイアウトブロックだとコードを編集する必要なくサクッと対応できます。
個人的にNishiki Proのブロックの中で一番気に入ったのがこのレイアウトブロックです。
セクションブロックについて
セクションブロックは他の有料テーマでも実装されています。
Nishiki Proのセクションブロックの特徴は背景画像を設置した状態で、セクション上下の区切り線を設定できる点です。デモサイトでもこの機能を使っています↓
背景に画像を設置できるテーマは他にも結構あります。
ですが、背景画像と区切り線を指定できる組み合わせができるテーマはあまり多くありません。
Nishiki Proは区切り線の種類が豊富、「指定なし」を含めると合計21個もあります。背景画像と組み合わせでかなりオシャレ度を上げることができます。
この区切り線のオプションを活用すると脱テンプレでオリジナリティーのあるデザインを作ること出来ます。この仕様を使いたいのが理由でNishiki Proを購入しました。
メリット④:利用者が少ないのでデザイン被りしない
WordPress有料テーマを使うと、どうしても同じテーマを使っているサイトとデザイン被りします。
これはWeb制作者としてかなり気まずい。
Nishiki Proは新しいテーマということもあり、ユーザー数はそれほど多くありません。Nishiki Proのライセンスを販売しているサイトには会員登録している人数が表示されます。
2021年7月14日現在、780人です。Nishiki Proユーザー全員が会員登録しているとは限りませんので、この数字以上はいるでしょうがそれほど多くありません。
テーマファイルを編集するような難易度の高い独自カスタマイズをしなくても、デザイン被りすることはほぼありません。
メリット⑤:アップデート頻度が高い
Nishiki Proのテーマアップデート頻度は有料テーマの中ではかなり高めです。
お試し版を試しつつ数ヶ月間、Nishiki Pro公式サイトの情報とテーマ開発者さんのツイッターをチェックしていましたが、不具合の修正だけでなく、新機能の追加といったアップデートを行っていました。
テーマのアップデートの有無はサイト運用で大切な要素です。
軽視されがちですが、テーマ選定の際にアップデート頻度を必ずチェックしています。
有料テーマの中にはWordPressのメジャーアップデートに対応できず、そのまま使えなくなってしまう残念なものがあります。テーマはしっかりアップデートしてくれるものを選ぶのが大事です。
メリット⑥:サポートがある
Nishiki Proにはサポートシステムがあります。
こんな時に便利
- 操作方法がわからない
- 不具合かも?
当然のように感じるかもしれませんが、有料テーマの中には「サポートがチケット制で有料」「テーマ購入日から数ヶ月だけ」といったものがあります。
Nishiki Proは期限なしのサポートがついています。サポートはテーマ開発者さんに直接質問できるので、たらい回しされることありません。
ちなみにサポートは会員制のコミュニティー(Discord)です。会員登録はテーマ購入前でもOKなので、どんな感じなのかをチェックしたいみたい人は登録しておきましょう。もちろん無料です。
僕もテーマ購入前に無料登録してやりとりを見ましたが雰囲気は良さげ。
技術系のフォーラムによくいる「上から目線のユーザーさん」はいませんでした。
メリット⑦:無料のオンライン勉強会に参加できる
Nishiki Proテーマ開発者さんが主催しているオンライン勉強会を開催しています。もちろん無料です。
勉強会のイベント公開しました。次回は 7/1(木)です。
— Imamura | AnimaGate, Inc. (@s56bouya) June 21, 2021
コツコツ作っていた新ツールの紹介と、テーマ最新版の解説やります?。
お時間都合あう方はぜひぜひ?
Nishiki Pro でサイト制作効率を上げる!「ビルダー(仮名)ツール」の紹介 + 最新版解説 https://t.co/Pxb55aYppj #wpnishiki
勉強会の中身はさまざまですが、わりと初心者向けの内容が多い印象です。
Nishiki Proのユーザーさんが主催しテーマ開発者さんがオブザーバー的な立場で参加している会もあります。
ユーザーさんが主催されている勉強会はサイト制作がメイン。主催されている方がWeb制作をしている人が多く、Nishiki Proを使った企業サイトの作り方を解説してくれる勉強会もありました。
他の有料テーマでこういった勉強会は見たことがありません。独学でWeb制作のスキルを磨いている人にとっては、有料テーマの活用方法が学べる良い機会です。
メリット⑧:マニュアルが分かりやすい
ユーザー向けに操作マニュアルが用意されていますが、非常に分かりやすいです。ちなみにマニュアルはWeb上に一般公開されています。
僕はマニュアルをかなり読み込みたい派。そんな僕的にNishiki Proのマニュアルは分かりやすい作りだと感じました。
マニュアルの特徴
- 情報量がある
- 新機能の情報がタイムリーに追加される
- マニュアルは文字だけでなく、画像や動画付きで説明がある
マニュアルって専門用語だけだと、わかりにくいですよね?
覚悟を決めないと読む気になりません。WordPress有料テーマはテーマ固有の名称があったりするので、画像付きで説明してくれないと初見厳しかったりします。
Nishiki Proのマニュアルは「画像」と「Youtubeの埋め込み動画」が多いのでかなり理解しやすいなと感じます。
他の有料テーマでも機能紹介のマニュアルはあるんですが、いちいち動画は使った説明はありません。あっても簡単なgifアニメーションぐらいなもんです。
Nishiki Proの操作マニュアルの対象は初心者レベルといった印象です。WordPressに馴染みのない人でも、ストレスなく読みすすめることができる内容です。
じゃー完全に初心者向けかと言えば、そうでもありません。独自カスタマイズに使えるフック周りの紹介ページもあります(アクションフック・フィルターフックまとめページ)。
メリット⑨:ECサイトが作りやすい
Nishiki ProはECサイト制作プラグインWooCommerceとの相性が良いため、ノーコードでECサイトを作ることができます。
WooCommerceは高機能かつ日本語対応している数少ない無料プラグイン。WordPressでECサイトするならファーストチョイスなんですが、国産の有料テーマで対応しているものはほとんどありません。
ECサイトの機能については次の記事で紹介しています。
Nishiki Proの気になる点とデメリット
Nishiki Proの購入~導入で悪い意味で少し気になった点・デメリットをシェアします。
Webサイト制作者として感じたNishiki Proのデメリット・気になる点
- ネットに情報が少ない
- AMP機能が打ち切りになるかも?
- 段落ブロックの装飾が少ない
- フキダシブロックが使いにくい
- 決済手段がPayPalのみ
- ライセンス形態が分かりづらい
デメリット①:ネットに情報が少ない
Nishiki Proはテーマの販売を開始したのが2019年と割と最近です。それほどユーザー数が多くないのか、カスタマイズ系の情報は他のWordPressテーマと比較するとだいぶ少ない印象です。
ツイッターで検索しても公式アカウントからのツイートばかりです。
購入前に「Nishiki Proならこういったサイトが作れる!」といったイメージがあまり湧きませんでした。
Nishiki Proは会員コミュニティーがあり質問を投稿できるサポートですが非公開。ググってもその内容は検索で見つかりません。会員コミュニティー内で質問をするとテーマ開発者さんや他のユーザーさんが返答しれくるので、わざわざネット検索する必要がないのかもしれませんね。
自分でググって解決したい僕みたいな人見知りユーザーにとってはちょっと心配になる点です。
- 「自分の無知をさらけ出すのが恥ずかしい…」
- 「技術系マウントオジサンがいるかも…」
こういった気持ちってありませんか?
僕は自意識過剰なので、質問を書き込むのが怖かったりします。
できればネットで解説記事を読んで済ませたいんです。
デメリット②:AMP機能が打ち切りになるかも?
Nishiki ProはAMP対応しているテーマです。
AMPはグーグルが推奨している技術です。AMP化したページは検索結果に「AMP対応」とバッジが表示されるため目立ちます。他の検索結果と比較して目立つため、クリック率が上がりやすくなるメリットがあります。
AMP対応の国産テーマってかなり珍しい存在ですが、Nishiki ProはAMP機能を今後廃止するかもしれません。Nishiki Pro開発者の今村さんはAMPについて次のツイートをしていました。
Nishiki Pro は AMP 対応のワードプレステーマとして提供しているんだけど、開発難易度やコストが今より下がらないようなら廃止も視野に入れるかもしれない・・・
ツイッター
「AMP対応が必須の要件だ」という人にとっては、今度廃止されるかもしれないのでちょっとリスキーです。
デメリット③:段落ブロックの装飾が少ない
段落ブロックを装飾するオプションがちょっと少ないかなと感じました。
企業サイト制作だとそれほど段落ブロックの装飾は使いませんが、ブログ運営したい人にとってはちょっと気になる点です。
ちなみに段落ブロックとはテキストのことです。
デメリット④:フキダシブロックが使いにくい
Nishiki Proにはテーマの標準機能でフキダシブロックがあります。
正直Nishiki Proのフキダシブロックは使いにくいと感じました。
使いにくいと感じた理由はフキダシをプリセットできない点です。
プリセット機能があるとよく使う組み合わせを登録し呼び出すだけという使い方ができます。逆にプリセット機能がないと、画像やフキダシの色をその都度設定するといった作業が発生します。
ちなみにNishiki Proのフキダシブロックのオプションはかなり豊富です↓
Nishiki Proのフキダシブロックオプション
- 文字の大きさ
- タイプ(セリフ、考え中)
- 配置(左、右)
- アニメーション(なし、振動)
- 背景色
- テキストカラー
- マーカーカラー
フキダシの文字サイズを変えるオプションは他では見たことがありません。ブロックオプションは充実しているだけでに本当におしい。。SWELL、AFFINGER、SANGOなんかはフキダシのプリセットが標準仕様。そういったテーマと比較する、使いにくいと感じます。
コーポレートサイト制作でフキダシブロックの利用頻度は低めですが、ブログだとかなり使う機能です。
再利用ブロックやブロックパターンで工夫して使っていくこともできますが、フキダシ専用のカスタム投稿でまとめて管理できるシステムだったらいいのにと感じます。
デメリット⑤:決済手段がPayPalのみ
Nishiki Proのライセンスはネットで決済できるのですが決済手段はPayPalだけです。PayPalアカウントを持っている人ならサクッと買えちゃいますが、そうでない人はPayPalのアカウントを作るところからスタートです。
クレジットカードを持っている人ならPayPalのアカウントは3分もあれば出来るんですが、そういう問題じゃない。
クライアントワークでサイトを作る場合、クライアントに直接ライセンスを購入してもらうことがあるんです。
依頼主が個人事業主の場合、お願いするとそれほど抵抗なくPayPalアカウントを作ってくれます。ですが、法人だとアカウントを作るのに社内プロセスがありスムーズに購入まで進みません。
決済手段にはせめてクレジットカード、無理なら金融機関への振り込みに対応してほしい。
デメリット⑥:ライセンス形態が分かりづらい
一般的な有料テーマは商品として「テーマ」を買う仕組みです。
購入すると電子ファイルが手に入るので、お金を支払い受け取った「モノ」か認識できます。SWELL、DIVER、AFFINGER、JIN、SANGOなんかの有料テーマはこのパターンです。テーマごとに複数サイトで使って良い・悪いなどの規約があるので個別にチェックして複数サイトで利用します。
Nishiki Proの場合はテーマを無料配布し「ライセンス」を販売しています。
公式ページで無料のお試し版が配布されていて、「Nishiki ProはGPLなので自由に複数サイトで使えます」と紹介しています。初見は「無料なの?有料テーマなの?違いは何?」ってところで混乱します。
Nishiki Proのポイント
- テーマは無料
- ライセンス(登録キー)は有料
ザックリ説明するとライセンスを購入するとサポートとテーマのアップデートを受けることができます。
Nishiki Proのライセンス形態の詳細については次の記事で解説しています↓
Nishiki Proの表示スピードをツールで測定してみた
ページスピードは早い
Nishiki Proを有効化したサイトでページごとの表示スピードをチェックしてみました。
ページ読み込み速度は検索アルゴリズムに含まれています。早ければ当然SEO的に有利になります。ページスピードの測定はグーグルのPageSpeed Insightsを利用しました。
各ページをそれぞれ5回ずつチェックしたところパソコンサイト、モバイルサイトともに高速でした。
ページ | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均値 |
---|---|---|---|---|---|---|
トップページ | 100 | 100 | 90 | 100 | 100 | 98 |
固定ページ | 100 | 91 | 90 | 100 | 100 | 96 |
アーカイブ | 100 | 91 | 92 | 100 | 100 | 97 |
記事ページ | 96 | 91 | 92 | 100 | 100 | 96 |
平均値は『97』
検証環境は最新のWordPress5.7.2。最新バージョンのNishiki Proを有効化した状態です。ページや投稿データはWordPressインストール時に自動生成されるものだけ存在。WordPressの設定、テーマの設定は何も変更していません。
ちなみにサーバーは一般的な共有サーバー。キャッシュなどのレンタルサーバーで設定できる高速化機能は一切使っていません。
有料テーマは機能が豊富な分、どうしても無料テーマより遅くなりがちです。Nishiki Proは高機能なテーマですが、かなりページ表示スピードが早いことがわかりました。
ページスピードを測定した環境
測定環境 | |
---|---|
サーバー | 共有レンタルサーバー |
WordPress | 5.7.2(利用可能な最新バージョン) |
PHP | 7.4.13 |
設定 | クリーンインストールしたWordPressにNishiki Proを有効化した状態。 テーマの設定は一切なし。 |
Nishiki Pro以外のテーマについても同様にページ表示スピードを測定しました。詳しくは次の記事をご覧ください。
コンテンツの中身によってはページの読みこみスピードは遅くなります。キャッシュや遅延読み込み、画像圧縮プラグインを使うことでページ読み込みスピードを改善することができます。高速化プラグインは無料・有料のものがありますので、サイトが遅いと感じる場合は自分の環境にあったプラグインを導入しましょう。
僕が試した有料の高速化プラグインの中だと、WPロケットプラグインの効果が一番でした。WPロケットを使ってみた感想、デメリットを含めた詳細は次の記事で紹介しています。
Nishiki Proのネットの評判・口コミをまとめてみた
ツイッターでNishiki Proユーザーさんのツイートをチェックしていました。評判・口コミを紹介します。
悪い口コミ・評判
私は、Nishiki Proって、テーマを選んでいる時は存在すら知りませんでした(笑)。最近知ったという感じです。
ツイッター
Nishiki Proの存在を知らなかったーというツイートです。
ツイートされた方はPCなどを紹介するガジェット系ブログの運営者さんです。WordPressユーザーでも知らない人がいますね。
良い口コミ・評判
Nishiki Proは多機能なのに表示速度も速いんですよね
ツイッター
サイトの表示速度の速さに関するツイートです。
ツイートされた方はNishiki Proでご自身のブログを運営されています。調べてみたらNishiki Proの公式サイトでブログが紹介されていました。
ヘビーユーザーの方なんでしょうかね。
Nishiki Proのスライダーブロック試してるんだけど、細かい設定もできてすごいです。ランディングページとかに使えば華やかになりそう。
ツイッター
スライダー機能についての口コミです。使ってみるとたしかにNishiki Proのスライダーは設定オプションが豊富でした。
Nishiki Proの評判・口コミをチェックしましたが、ポジティブなものばかりでした。ツイッター上ではネガティブな評判・口コミは見当たりません。
利用者数が少ないことと、テーマの完成度が高い点が理由なんでしょうかね。今後もNishiki Proの評判、特に悪い口コミやデメリットに関する情報を探してみようと思います。
まとめ
WordPress有料テーマ「Nishiki Pro」のレビュー記事でした。デメリットについても紹介しましたが、個人的にかな~り満足度の高いテーマ。
僕はNishiki Proのお試し版をガッツリ試した後、納得して製品版ライセンスを購入しました。
Nishiki Pro購入を決めた要因
- サイト制作向け機能のレベルが高い
- アップデートの頻度が高い
- テーマ開発者さんの開発に対する意欲
仕事でクライアントのサイト制作をしている人にNishiki Proはオススメできるテーマ。段落ブロックの装飾の種類がそれほど多くないので、アフィリエイト目的でブログ運営をしたい人にはオススメしません。
Nishiki Pro | |
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テーマ名 | Nishiki Pro (読み方:にしきぷろ) |
販売価格 | 17,800円(税込み価格) |
販売事業者 | 株式会社 AnimaGate 所在地:〒114-0032 東京都北区中十条 2-9-25-7 |
発売日 | 2019年1月17日 |
動作環境 | WordPress 5.7以上、PHP 7.2 以上 |
公式サイト | Nishiki Pro公式サイト |
図解/Nishiki Proのライセンスキー購入方法を図解で解説