Emanon ProとSWELLってどう違うの?両方使ったことある人に、違いを解説してほしい。
そのお悩みに答えます。私はEmanon ProとSWELLの両方を持っています。両方のテーマを使った経験からテーマの違いや使った感想を含めて解説します。
この記事の信頼性
SWELLとEmanon Proを持っている証明です↓
- SWELL:https://webrent.xsrv.jp/ (このブログです!)
- Emanon Pro検証サイト:https://webrent.xsrv.jp/demo/emanon01/
SWELLとEmanon Proの比較ポイント
SWELL | Emanon Pro | |
---|---|---|
販売会社 | 株式会社LOOS | 株式会社イノ・コード |
テーマ料金(税込み) | 17,600円 | 9,800円 |
表示速度 | 5.0 | 5.0 |
記事の装飾機能 | 4.0 | 2.0 |
記事の書きやすさ | 5.0 | 2.0 |
エディター | ブロックエディター | クラシックエディター |
SEO設定のしやすさ | 4.0 | 3.5 |
テーマ乗り換えサポート | ||
総合評価 | 4.5 | 2.5 |
SWELL、Emanon Pro両方を経験した私的にはSWELLが「上」です。
僅差ではなく、だいぶSWELLが勝っているなと。これから新しいブログを作るにしても、受注案件でクライアントのサイト制作をする場合にSWELLは候補になってもEmanon Proを選択肢に入れることはありません。
特に記事の書きやすさではSWELLが圧勝です。
何がそんなに違うのかを両テーマのユーザーである私が比較解説していきます。
エディーターの仕様を比較
SWELL | Emanon Pro | |
---|---|---|
ブロックエディター対応 | 有料プラグインが必要 | |
備考 | クラシックエディターにも対応 | Class Editorプラグイン推奨 |
エディターがまったくの別物
SWELLはWordPress標準のグーテンベルク
グーテンベルクはWordPress5から導入された最新のエディターで通称「ブロックエディター」。SWELLはブロックエディターに100%対応しています。
ブロックエディターはWordPress標準エディターなんですが、標準仕様のエディターに対応していない有料テーマがあります。例えばTHE THOR(ザ・トール)です。
旧式のエディターはクラシックエディターと呼ばれています。Classic Editor プラグイン使うと最新のワードプレスでもクラシックエディター環境で記事を書くことができます。ですが、このClassic Editorプラグインの公式サポートは2021年12年31日までと発表されました。
↓公式発表の引用です。
Classic Editor Plugin Support Window
The Classic Editor plugin will be officially supported until December 31, 2021
Classic Editor Plugin Support Window
クラシックエディターでしか記事を書けないテーマは将来的に使えなくなるリスクがあります。
SWELLはブロックエディターに対応しているので心配がありません。
Emanon Proはクラシックエディタープラグインが必須
Emanon Proはクラシックエディター推奨テーマです。
Classic Editorプラグインが必須です。Classic Editorプラグインを有効化しないで標準のブロックエディターを使うとEmanon Pro独自の装飾機能が一切表示されません。
こういった仕様のテーマは珍しくもありません。
クラシックエディター時代に発売されたテーマではよくあることです。ですが、 標準のエディターを使えるようテーマ販売会社はなんらかのサポートを開始しています。
テーマ名 | ブロックエディター対応へのサポート |
---|---|
AFFINGER5 | ブロックエディター対応独自プラグインを配布(無料) |
JIN | ブロックエディター対応へテーマをアップデート(無料) |
SANGO | ブロックエディター対応独自プラグインを無料配布(無料) |
賢威 | ブロックエディター対応へテーマをアップデート(無料) |
Emanonはブロックエディターに対応させる専用プラグインの提供を始めましたが、有料です(3,680円)。そもそもWordPress標準は「ブロックエディター」です。標準エディターを使うための負担をユーザー側にかけるという発想が嫌だなと感じました。
エディーターの使い勝手を比較
SWELL | 賢威8 | |
---|---|---|
装飾の種類 | 4.0 | 2.0 |
操作性 | 5.0 | 2.0 |
初心者向け | 4.5 | 2.5 |
SWELLはストレスフリー。メチャクチャ使いやすい
SWELLは記事執筆に集中できる
SWELLは直感的に操作できるエディターでWordPress初心者でも扱えます。画面にプログラムコードが表示されないので、うっかり操作で表示がずれるなんてことがありません。
SWELLのここがスゴイ
- 装飾一覧が「ビジュアル」で表示される
- 選んだ装飾がエディターにそのまま表示される
- 装飾のアレンジもその場でできる
- 装飾の種類が豊富
- 装飾がオシャレ
ブロックエディターは記事をオシャレにアレンジする装飾の一覧が「ビジュアル」で表示されます。自分のイメージに合うものを探して選択するだけで装飾が反映されます。装飾の種類をわざわざ覚える必要はありません。
装飾の種類も多く、オシャレなデザイン。装飾のスタイルを調整する作業も簡単です。
↓HTML操作は一切ありません
Emanon Proはエディターの使い勝手が微妙
有料テーマのメリットの1つは記事をオシャレに見せる独自の装飾機能です。種類の数、簡単に操作できるかという点で評価するとEmanon ProはSWELLと比較してかなりレベルが低いなと感じます。
デメリット
- 装飾が文字で表示されるので、識別しずらい
- ビジュルモードに切り替えないと装飾が確認できない
- 装飾の種類が少ない
- 装飾のアレンジが難しい
Emanon Proでオリジナルの装飾を使う場合を解説します。
まずビジュルモードに独自装飾が表示されません。HTMLモードに切り替え、ボタンから選択するという形式です。装飾はSWELLのように「ビジュアル」で表示されません。「文字」です。
装飾を選択したら、確認のためビジュアルモードに戻すという手間が必要です。うっかり違った装飾を選択した場合は再び、HTMLモードに戻ってやり直すことになります。
簡単そうに見えますか?
表示速度の違いを比較
結論:どちらも早い
サイトの表示速度はSEO(検索エンジン対策)とユーザー満足度の観点から重要ですよね。グーグルのPageSpeed InsightsでSWELL、Emanon Proの表示スピードを合計40回測定しました。
次のグラフはSWELL、Emanon Pro両テーマのページ表示速度の検証結果です。100点満点中、90点オーバー。文句なしの表示スピードです。
測定はトップページだけでなく、固定ページ、記事ページ、アーカイブページも対象です。詳しくは次の測定結果にまとめました。パソコンサイトでの表示速度、スマホサイトの表示速度別です。
SWELLテーマの測定結果
ページ | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均値 |
---|---|---|---|---|---|---|
トップページ | 97 | 89 | 98 | 92 | 97 | 95 |
固定ページ | 86 | 99 | 97 | 89 | 92 | 93 |
アーカイブ | 97 | 86 | 99 | 98 | 96 | 95 |
記事ページ | 98 | 92 | 98 | 97 | 97 | 96 |
平均値は『95』
Emanon Proテーマの測定結果
ページ | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均値 |
---|---|---|---|---|---|---|
トップページ | 99 | 99 | 99 | 100 | 99 | 99 |
固定ページ | 98 | 97 | 97 | 97 | 97 | 97 |
アーカイブ | 99 | 99 | 99 | 99 | 87 | 97 |
記事ページ | 97 | 97 | 97 | 97 | 97 | 98 |
平均値は『98』
SWELL、Emanon Proの表示スピードはWordPress有料テーマの中でもトップクラスです。パソコンサイトではそれほど差はでませんでしたが、スマホサイトではAFFINGER、THE THOR、JINなどよりもページの表示スピードが早いです。
SWELL、Emanon Pro以外の表示スピードの検証結果は次の記事で紹介しています。
外観・ウィジェットオプション数
SWELL | Emanon Pro | |
---|---|---|
ウィジェット数 | 24個 | 23個 |
ウィジェット対応エリア | 20ヶ所 | 27ヶ所 |
総合評価 | 3.5 | 3.5 |
ウィジェット機能を使うとサイドバーやフッターに新着情報やランキングを表示することができます。オリジナルウィジェットを搭載しているテーマもあり、テーマ開発者の個性が出る要素です。
SWELLのウィジェット画面
下の画像はSWELLのウィジェット画面(外観→ウィジェット)。ウィジェット数はオリジナルウィジェットと合わせて24個。ウィジェット対応エリアは20ヶ所。
アクセスの多い記事をランキングで表する人気記事もSWELLオリジナルウィジェットに含まれています。
- SNSリンク
- プロモーション
- 広告コード
- 目次
- プロフィール
- 人気記事
- 新着記事
Emanon Proのウィジェット画面
下の画像はEmanon Proのウィジェット画面(外観→ウィジェット)。ウィジェット数はオリジナルウィジェットと合わせて23個。ウィジェット対応エリアは27ヶ所。
SWELL同様に人気記事をランキングで表示するオリジナルウィジェットがあります。
- サイドバーCTA
- プロフィール
- 新着記事一覧
- Webサイトプロフィール
- バナー画像
- 人気記事一覧
SEO設定のしやすさ
SWELL | Emanon Pro | |
---|---|---|
記事ページのmeta設定 | ||
アーカイブページのmeta設定 | ||
評価 | 4.0 | 3.5 |
Emanon Proはアーカイブページのmeta設定ができない
SWELLのSEO設定オプション
meta tile | meta description | index設定 | |
---|---|---|---|
トップページ | |||
記事ページ | |||
固定ページ | |||
アーカイブページ |
↓SEO SIMPLE PACKの画面です。
Emanon ProのSEO設定オプション
meta tile | meta description | index設定 | |
---|---|---|---|
トップページ | |||
記事ページ | |||
固定ページ | |||
アーカイブページ |
↓記事・固定ページのmetaまわりを設定する画面です。
テーマ料金の違いを比較
SWELL | Emanon Pro | |
---|---|---|
テーマ料金(税込み) | 17,600円 | 9,800円 |
支払い方法 | クレジットカード バンドルカード | クレジットカード(Paypal) 銀行振込 |
SWELL、Emanon Proともに1度支払うだけの買い切りタイプです。月額料金やライセンスの更新料といったものは一切ありません。
ライセンスを比較
比較項目 | SWELL | Emanon Pro |
---|---|---|
自分のサイト | 複数サイト制作可 | 複数サイト制作可 |
自分のサイトなら複数サイトの制作が可能
SWELL、Emanon Pro両テーマとも自分のサイトなら1つのテーマ購入でOKというライセンスです。
↓SWELL公式ページからの引用です。
SWELL:複数のサイトでも使えますか?
もちろんです。SWELLは100%GPLのWordPressテーマですので、一切の制限なくご利用いただけます。
SWELL公式ページ:よくある質問
Emanon Proも複数サイトでの制作がOKと公式サイトに記載してあります。
Emanon Pro:本商品の使用許諾及び利用条件
利用者は、WordPressテーマを複数のドメイン、サーバーで利用することができます。
利用規約
ブロガーなら専門ブログを複数作るのは普通のことです。別サイトの制作ごとにテーマを買うのはお金がムダですよね。
自分の会社HP用にWordPressを利用する場合も同じです。会社のメインサイト、サービスサイト、将来的にオウンドメディアなどを作るかもしれないことを考えれば、複数サイトを制作できるライセンスの方がコスパが良いと言えます。
第三者のサイトを制作代行する場合は注意が必要
Web制作会社がサイト制作を代行する場合についてです。
SWELLは1つのテーマ購入で、複数サイトの制作をしても問題ありません。超お得なライセンスです。AFFIGNER、JINなど他の有料テーマと比較して非常に珍しいライセンス形態です。
SWELL:複数のサイトでも使えますか?
もちろんです。SWELLは100%GPLのWordPressテーマですので、一切の制限なくご利用いただけます。
SWELL公式ページ:よくある質問
Emanon Proは「Emanon制作ライセンス規約」で制作代行についての縛りがあります。
まとめ
WordPressテーマの「SWELL」「Emanon Pro」の比較でした。
当ブログでもSWELLを利用しており、個人的にはSWELLのがおすすめです。
SWELL | Emanon Pro | |
---|---|---|
販売会社 | 株式会社LOOS | 株式会社イノ・コード |
テーマ料金(税込み) | 17,600円 | 9,800円 |
表示速度 | 5.0 | 5.0 |
記事の装飾機能 | 4.0 | 2.5 |
記事の書きやすさ | 5.0 | 2.0 |
ブロックエディター対応 | 有料プラグイン必須 | |
SEO設定のしやすさ | 4.0 | 3.5 |
テーマ乗り換えサポート | ||
総合評価 | 4.5 | 2.5 |
- WING Affinger5(アフィンガー)とSWELLの違いを比較
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